のど飴で出席停止って異常じゃない?
なにかと話題の熊本市議会。
またニュースになっています。
→「のど飴」で怒号が飛ぶ熊本市議会、イギリスでは、咳き込むメイ首相がのど飴をもらってた
市議会の若手議員が喉を痛めているという理由で
議会中にのど飴を口に入れていたことで
議会が8時間とまり、
若手議員は1日出席停止となったそうです。
これを聞いた時に、
もちろん、8時間も議事がとまることや
1日出席停止の異常さに気持ち悪さを感じましたが、
同時に
「こんなパフォーマンスめいたことをしなくても・・ルール守ってあめ出したらいいやん」
とも思いました。
でも、この若手議員のブログで
そもそも飲食禁止というルール自体存在しないということがわかり、
考えが変わりました。
口に物を入れて喋るな!というのは
「常識」であり「マナー」であるというのも
多数の日本人の間では真実だと思います。
そういう意味で、
この若手議員の行動は
一般的には「非常識」であり「マナー違反」だった
という指摘も当てはまるでしょう。
でもね、「常識」や「マナー」なんていうのは
地域差や個人差が大きいものです。
よく「日本の常識は世界の非常識」と言われますが、
あなたの常識がわたしの常識と相容れないことも多々あるんだよ。
なので、こうゆう言葉で相手追い詰めるのは
自分の価値観の押し付けでしかないのです。
相手を尊重していればできないはずなのです。
目下の人が目上の人に「常識でしょ」と指摘することがないのはそのためですよね。
私は自分が喋る時には急いで飴玉を噛み砕いて飲み込むと思いますが、
これは私のマナーであり、私の常識です。
(飴玉が口から飛び出ると恥ずかしいからね)
それは、直前までのど飴を舐めていれば
5分くらいなら咳き込まずに円滑に喋れるだろうという見込みがあるからでもあります。
でも、この若手議員は
常にのど飴を舐めていないとすぐに咳き込んでしまうのかもしれないです。
その方が円滑な議事進行に支障をきたすと
彼女なりに気遣いをみせたのかもしれない。
私は
自分の価値観とあわないという理由で一方的に相手を責めるより
それぞれのバックグラウンドを想像して
お互いを認め合う世の中のほうがいいです。
「議会」や「議場」が
様々な決定がされる重要な場所であることは間違いないです。
ですが、
「重要な場所」という部分が一人歩きしている感は
ずっと気になっていました。
だって、議論して重要な決定がされる過程を
公開しているだけ。
議事を円滑に進めるためのルールは必要ですが、
「傍聴者がみてたらカッコ悪い」という考えが先行したような
形式重視のルールで円滑な議事進行を妨げるならば
本末転倒です。
本当なら議論の方法も進化しているので
その方がいい議論ができるのであれば、
ブレインストーミングとかを取り入れてもいいんじゃないかと考えています。
*実質的には議事録に残せないから無理ですが・・
ルール違反でもなく、
円滑な議事進行を邪魔したわけでもない飴玉で
・議場に飛び交う怒号
・出席停止
・一方的な謝罪要求
・8時間も止まる
というのが異常だよ。
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