紀宝町の災害タイムラインはぜひ取り入れるべき!! | 大阪府河南町議会議員 佐々木きえオフィシャルブログ Powered by Ameba

紀宝町の災害タイムラインはぜひ取り入れるべき!!

今週は私自身が風邪ひきで

いつも働きの悪い頭なのに、回転率がさらに下がる・・・

というわけで、ブログの更新ものらりくらりだったのですが

今日復活アップ




復活1日目は三重県の紀宝町にリベラルの会3人で視察に行ってきました。

これが、ほんっとに有意義な視察だったのでレポートします。




災害タイムラインってご存知でしょうか?

佐々木は9月の議会で浅岡正広議員が質問していたのを聞いて知りました。








以下引用(視点・論点「タイムラインの普及に向けて」

■タイムラインとは、台風が発生してから上陸するまでの数日間を使って、事前に防災行動を行い、被害の防止や発災後の早期復旧を実現するアメリカ発祥の防災計画です。

タイムラインは、住民の命を守るさらに経済被害を最小化することを目的に、「何時」「何を」「誰が」の3つの要素を合い言葉にして、あらかじめ地域の防災機関が集まり、とるべき防災行動や行動時刻、各機関の役割を細部に亘って規定したものです。



↑引用ここまで


アメリカのニュージャージー州ではタイムラインを導入したおかげで、ハリケーンサンディーが上陸したときに、数千の全壊/半壊家屋がありながらも一人の犠牲者も出さなかったそうです。









紀宝町は和歌山の新宮市の隣町で海と山に囲まれています。





これまでに10回も水害に見舞われ、3年前の台風12号時には水位が14mに達し、惜しくも2人の犠牲者が出てしまったそうです。(とても残念そうに語る参与の表情が印象的でした)

たまたま知ったタイムラインを取り入れようと思ったのも、普段から防災に随分と頭を悩ませていた背景があったのだと思います。

今年度中に完成予定のタイムラインをみせてもらうと



めっちゃ長い!!


To Do 項目がとても多いのです。

細かく見てみると、「サイレン点検」なる項目も。いざ使おうと思ったタイミングで故障していてはいけないので、必要器具の点検などの項目が被害が一番ひどいと予測できる時間の5日前からリストアップされています。

現在は暫定的に試行中だそうですが、

・気象庁や河川管理者からの情報共有もリストに入っているので、円滑な組織運営が可能となった
・対応の抜けや漏れが防げる
・対応のばらつきが改善できる

などの確かな手応えを感じているとお話してくださっていました。

ただでさえ混乱しがちな現場と錯綜しがちな情報が整理されるだけでも効果は大きいはずだと、納得です。



私が一番注目したのは、台風が一番ひどい時間帯には役場職員や関係機関は全員避難している状態を作るということです。決して2次災害を起こさないという姿勢に、町民の命を守りぬこうという意気込みを感じました。


一通りのお話を終えた後、水害がひどかった地域を案内してくれました。



すごくわかりにくい写真で申し訳ないのですが、3年前の水害時にはこの川の水位が上昇し、付近の家屋は屋根まで水没したそうです。ボートで住民救助に向かうのに怖い思いをしたとお話くださいました。

参与は

最後には自助、共助に勝る防災はないのだと何度もおっしゃっていました。

災害時に自分の身を守るのは自分です。自分の安全を確保してから、周りの人を助ける行動をとりましょう。














今日は、朝9時に河南町を出発し、13:30時~16時まで視察、16時から河南町へ帰り、家に着いたのは21時過ぎというハードスケジュールでした。

ハードスケジュールながらも、休憩がてら立ち寄った熊野本宮大社にて(写真撮影とトイレ休憩だけの滞在汗




運転してくれた正広議員と廣谷議員、ありがとう。








そして、偶然にも紀宝町の西教育長はウチの父と大親友だったそうです。しかも、父はその事実を知らなかったというオチつきです。

「あいつのムスメが来るのか!!」というアットホームな雰囲気で、わざわざ歓迎の挨拶に来てくださいましたキャハハキャハハキャハハ