ジェンダーについて | 大阪府河南町議会議員 佐々木きえオフィシャルブログ Powered by Ameba

ジェンダーについて

昨日は母と夕ご飯を食べました。

母は昨日、ジェンダーについての勉強会に参加していたようで
ご飯中、話題は勉強会で学んだ事についてでした。

母は一般的にジェンダーについての問題意識が高い方で、これまでも色々と勉強してきた人です。
でも、目から鱗なお話が聞けた!!とえらく感動していました。

私もその勉強会で配布されたという資料に目を通したのですが、
これが、すごくわかりやすいキャハハ

セクシャルマイノリティーの勉強がほとんどだったそうですが、
私が食いついたのは「男性がその優遇された境遇に気がつかなくていいこと」に関するお話です。

これって、まさに私が最近考えていた事!!

女性議員が少ないのも、女性管理職が少ないのも、すべてはココに原因があると考えていました。


え!?どういうこと??顔文字
となってしまった方は勉強会の資料を少し読んでいただければわかると思います。



   これ  以下、チェックリストをコピペしました。  これ 

注目して欲しい部分を青くして佐々木が簡単な解説を加えています。
色々な工夫をしてみたんだけど、読みにくい・・・
うんざりしそうな人は青字と解説部分だけでも読んでくださるとうれしいです。







男性の特権チェックリスト the Male Privilege Checklist




1 まったく昇進できなくても、それが性別のせいだということはない。

2 キャリアに失敗したとしても、同性の人々すべての評価を下げたと思うことはない。
 (つまり、女性が仕事上で失敗があると、個人の失敗ではなくて「女性だから失敗した」と見られる)

3 仕事でセクハラにあう確率なんて、女性の同僚に比べれば、ごくわずかである。

4 女性と同じ仕事をしたとして、ほとんどの人がわたしの仕事の方を高く評価するだろう。

5 10代以上、大人になっているなら、監獄に入っているのでもない限りレイプされる可能性はない。
 (男性はレイプや強姦に襲われる心配すらせずに生きていけるってゆうのは、目から鱗!!そりゃ楽だよ)

6 暗くなってからの一人歩きは危ない、と注意されることは女性より少ない。

7 子どもを持たないと決めたからと言って、男性的能力が疑われることはない。
 (女性は子どもを産めない理由探しをされる)

8 子どもがいるとして、面倒を見ていないとしても、男性的能力が疑問視されることはない。
(子どもの面倒を見ない女性は「母性に欠ける」などと欠陥人間扱いをされる)

9 子どもの世話をやっとこさやっているだけでも、「すばらしい親業」の事例としてほめてもらえる。
 (女性はその何十倍も子どものお世話をしても「当たり前」ととらえられ、褒められることは少ない)

10 子どもがいて、仕事もしているなら、「家にいないなんてワガママだ」と思われることはない。 (女性が仕事ができるのは「パートナーの理解がある」からだが、男性が家事をするのは「優しいオット」だから)

11 わたしが選んだ政治家はほとんどが同性である。名声が高く権力が強いほど、これは当てはまる。

12 「責任者に会いたい」と言えば、同性の人が出てくる。組織内の地位が高くなればなるほど、その可能性は高くなる。

13 子ども時代に、もっと活発で、外向的になるように、姉妹達よりも、推奨された。

14 子ども時代、メディアを通して、自分と同じ性についての、前向きで、ステレオタイプに縛られない、ロールモデルに触れることができた。わざわざ探さなくても男が前にでるのがデフォルト。

15 子ども時代、女の子よりも先生が注目してくれたし、手を挙げたらあてられた。

16 うまくいかない日があったり、それが一週間や一年続いても、性差別者の影を探す必要はない。

17 テレビをつけて、新聞の一面をちらっと見たら、同性が活躍している。

18 車の運転に何か問題があったって、性別のせいだとはいわれない。
(女性が事故をおこせば原因は「女性だから」になりがち)

19 人前で話したからといって、性別うんぬんされることはない。
(女性は「女のくせに前に出てくるな!!」などの陰口をたたかれる)

20たくさんの女の人と寝たからって、「売女」に等しいような男性形の侮辱表現で呼ばれることはない。 
(男性がSEX LIFE を謳歌すれば「甲斐性がある」とかうらやましがられたりとかもあるくらい。SEX LIFEを謳歌している女性に比べると眉をひそめられる割合が極端に少ない)

21 自分の衣装ダンスを眺めて、性的な関係をもとめているかどうかなんて心配する必要はない。

22 身支度にかかる費用は比較的少ないし、時間もかからない

23 性的魅力がない方だとしても、そのことで受ける不公平は小さいし、無視できる程度のものだ。

24 大声をあげても非難されることはない。「このゲス野郎」なんて言われる心配なんてまったくなしで、攻撃的な態度に出ることができる。

25 男性によく起こる暴力に対して、わがままだとか自己中だとか非難されることなく、法的な保護を受けられる。つまり、それは「犯罪」と呼ばれるから。それは社会問題とみなされる(女性に起こる暴力は家庭内暴力であり、知り合いによる強姦であり、個別の問題だとみなされる)

26 大切なことに関する意思決定が月のいつ頃なされたのかを問われない。

27 結婚して名前を変えることはないし、変えないのはなぜかなんて聞かれない。
 
(名前を変えることは、大きなストレスだしとても面倒がつきまとい、大きな不利益になりうる)

28 わたしを雇用するという決定は、家庭をこれから持つか持たないかなんてことに左右されない。

29 世界の主要宗教は、同性の人々によってリードされている。神ですら、ほとんどの宗教で男性である。

30 妻あるいは同居の女性がいるとして、わたしたちの間で、家事の分担は彼女の方に多くなる。特に、繰り返すばかりの見返りの少ない家事は。
(男性が「手伝う」家事はたいがい、男性側がどの家事をするのか選択できる。そして、たいていの場合、家事労働の中でも楽しい作業を選ぶ傾向にある)

31 妻あるいはガールフレンドとの間に子どもがいれば、子どもの世話をするのはたぶん彼女だし、世話をするためにどちらかが仕事をあきらめなければならないとしたら、あきらめのるはたぶん彼女。
(女性だってキャリアを積みたいんだよ!!)

32 一般的に、女性よりやせていることを期待されない。太っていても、社会的経済的結果の不利益を、太った女性よりは受けにくい。

33 異性愛者だとして、恋人や性的パートナーから殴られる可能性は本当に少ない。

34 通りでおこるセクハラはわたしには起こらない。そのようなハラスメントを避けたり、減少したりするために、公共空間をどのように歩くかを意識する必要はない。

35 こんな特権に気づかないでいる特権がある。
(多くの男性は「自分は女性を大切にしている」と思っている。大切に保護しなければいけない立場に追いやられていることにもっと問題意識を持つべき!!)



(出典:http://www.amptoons.com/blog/the-male-privilege-checklist/
このサイトのリストを角田尚子さんが訳、栗本敦子さんが項目を整理した



以上。


特に35番の「特権に気づかないでいる特権」は最近よく感じていることです。
だって、河南町役場に課長級以上の女性がいない理由は、裏を返せば
「男性が家庭内での労働を免除されてきた特権を有効に利用した結果」
とも言えるでしょ??

男性は気がつかないうちに、自身が持つ「男性の特権」をフル活用しています。
「サービス残業」や「労働時間」をみても、女性にとっては環境面だけでなく、体力面で明らかに不利な仕組みになっています。

「女性議員・女性区長のなり手がない」とはよく聞かれる話しです。
でも、「男性にちょうどよくできている組織」に女性が一人で入っていくことはとても辛いことだと気がついてほしいです。

逆に「古くから女性だけで成り立っている組織」に男性が一人だけ放り込まれても、本来の能力は発揮しにくいでしょ??

まだまだ、熱く語りたいのですが長くなるので
また次回にします

次回は「女性が抑圧されている要因について」です。

ながながとお付き合いいただきありがとうございましたガチャピン