皆さんこんにちは!

今回、私が発見したのはなんとも不思議なキノコ、

ヤグラタケであるのです!

生える所は、古くて朽ちたキノコにだけ発生すると言われています!


キノコの上にキノコが生えてくるのはどう見ても可愛いものですねハート

それに学名には「星を乗せた」の意味を現すというなんとなく愛らしいイメージのある種類ですね✨



名の由来はお祭りの台の上にもう1つ台が乗っていること、これをやぐらと言いますね?
これに見立てて付けられたのがヤグラタケ、です。
当たり前ですが、セミタケやカメムシタケなどの冬虫夏草やタンポタケと言った寄生菌なのです。一体どうしてキノコの上にキノコが生えてくるのか謎ですよね。

ただ隠された不思議はそれだけではないのです!


ヤグラタケ
シメジ科ヤグラタケ属
上記の通り夏~秋、他のキノコに寄生する小型の白いきのこである。
不快臭がある。
生態は後述するが、成熟したり朽ちてきたベニタケ科のキノコに限って寄生する。なぜヤグラタケはこのきのこの仲間にだけ生えてくるのかは謎だ。
きのこからきのこが生えるという独特な生態から珍しいと思われ勝ちだが案外見掛けやすいきのこである。


ヤグラタケ(傘上の白い部分が本種)に寄生されたクロハツ

もう1つは・・・寄生対象が限られること
クロハツ、クロハツモドキ、ニセクロハツなどと言ったキノコにしか発生しないことです。
捕捉:これら3者は何かしらの共通点がありますよね?


上:クロハツ   下:クロハツモドキ

そう、ベニタケ科ですね。


したがって、もう1つの不思議の答えはベニタケの仲間でしか発生しないことなのです❗

上記の3者だけでなく、コゲイロハツタケやアイタケにも生えていたケースもあります。


実験的にヤグラタケの種子をベニタケ科でないキノコに植え付けてもきちんと子実体を形成させることが出来ていました。

しかし、なぜ実験ではベニタケの仲間でないきのこでもヤグラタケの子実体が出来ていたのに自然界となるとベニタケ科にしか出来ないのか、本当に不思議ですね。

因みに、フレーム中にも記載しておりましたが本種は不快臭があり食用に向きません。況してや寄生対象によってはニセクロハツなどの有毒種からも発生する事もあるため、安易に食用とするのは危険です。

とはいえ、有毒種から発生したヤグラタケは菌糸を伝って毒成分を吸収して有毒化するかどうかはわかっていません。


ヤグラタケの生態はこのようになっているんですね。皆さんもこのきのこを見つけたら

「きのこの上にキノコが生えてくるなんて!」

という魅力を感じられるのではないでしょうか?

それでは、次回に続きます!

それでは、失礼させていただきます!