おはこんばんにちは(^^♪
本日はイタリアが生んだハイブランド「PRADA」のバッグの解体して革職人目線で真贋していきます！
とは言っても、今回のプラダのバッグはいつものごとくメルカリで購入したわけではなく、新進スタッフのミキさんのお母様が海外旅行のお土産に免税店で買ってきてくれたものなので、本物のPRADAのバッグとなります！
もしも万が一、このPRADAのバッグが解体していって偽物という事態になってしまうと、親子関係危うしとなってしまいかねないので、本物であることを願いながらいざ解体していきます!(^^)!笑
まずはYouTubeのサムネ用の写真を撮ります！
宙に浮くPRADAのバッグ。
宙に浮くPRADAのバッグのトリックはこちらです(*´з`)
そうです。人力で引っ張っているだけです(*´з`)
ではでは写真も撮れたので、解体スタートです！
解体は作る工程と真逆の工程で進めていきます!
今回こちらのバッグは口元のステッチが最終工程となるので、口元から解体していきます！
何やら糸の結び目が口元からチラリしています(+o+)
経年によって、口元のステッチの間に押し込まれていた結び目がでてきてしまっているようです(+o+)
通常流通しているいわゆる普通のバッグではこの部分はステッチの目を３目程度重ねて、糸をライターで焼き留めして糸処理をするのですが、ハイブランドのPRADAともなると、わざわざ手作業で糸を結んで処理していることがわかります。
この作業は地味ですが、かなり手間がかかる作業です！
では口元を解いていきます！
もうすぐ解けます！
ハイブランドを分解していて思うことは、糸締りがきつめで縫製されているので、なかなか糸が解けてくれないので大変です(+o+)
解けました！
ハイブランドバッグあるあるなのかもしれないのですが、解体するとたいていバッグに使っている芯材が加水分解していてこの様な状態になっていることが多いです(+o+)
この前解体したエルメスのバッグもこんな感じになっていました(+o+)
ということで掃除機でボロボロに砕けた芯材を吸っていきます！
キレイになりました♪
表側の内側はこんな感じです！
おそらく底芯が内装を粉まみれにしている犯人のようです(+o+)
まずはハンドル(持ち手)から解体していきます！
芯材はどんなものを使われているのか気になっていたのですが、ロープのような芯材が使われていました！
日本ではガラ芯(ドロ芯)と呼ばれるもうちょっとふわっとしたロープみたいな芯材が使われることが多いです。
解体完了！
かなりキレイに縫われていたハンドルはどのようになっているのか気になっていたのですが、解体したところゴム糊などで仮止めされていなかったので、ラッパと呼ばれるミシンにセッティングして使う道具を使って生地を四つ折りにして縫われていることがわかりました！
かなりキレイに縫われていたので、このバッグのハンドル専用のラッパを作って縫製されているようです！
ラッパとはこういうやつです！
ちなみに、先の広がった金属製の管の、反対側の端に唇を当てて息を吹き込み、唇の振動する音を金属管で増幅して吹鳴する楽器とは全く関係ございません。
どんどん解体していきます！
僕とリョウマで両サイドから攻めの解体なので２倍のスピードでの解体です！
マチが解けたので、底のを解きます！
解けて現在この状況です！
裏側はこちら！
次は胴体と底をバラします！
胴体と底が重なる部分にもきっちりと補強がされていました！
通常流通しているバッグではなかなかここまで補強を入れているのは見たことがないです(+o+)
前胴、背胴、底が分解されました!(^^)!
バッグの中の粉まみれの悪の元凶である底芯がお目見えです(+o+)
底もどうなっているのか解明するためバラします！
底芯をバラしていて気づいたら、机の上が底芯の粉まみれになっていました。
この粉の雰囲気どこかで見たことあるな～と思っていたら、思い出しました！うまい棒の明太子味についているパウダーです(+o+)
底芯は２層になっていて、縫い目のところは薄くなるように設計されていました！
机の上がうまい棒の明太子味になったのでいったん拭き取ります！
余談ですが、僕は小学校の遠足の時に学校で決められ、母親から与えられた２００円分の遠足のおやつ代を全てうまい棒に替え、リュックサック満タンのうまい棒を背負って遠足に行ったことがあります。
到着して食べるころには袋の中のうまい棒は木端微塵になっていました。
しかし、食べやすかったです。
余談が過ぎたのですが、引き続きバッグ解体を進めていきます！
前胴と背胴、それぞれに付いていた口元の芯材です！
ひっくり返すと、前胴と背胴のステッチの糸の色が違います(+o+)
おそらくハイブランドでもこのあたりは、他のバッグを作っているときに余ったボビンに巻かれた糸を適当に使っているようです！
芯材の間から鉄の棒が出てきました！
日本ではあまり見ないタイプの芯材で、僕はこの芯材を初めてみました(+o+)
この芯材を使うことで、バッグの胴体にハリを出しているようです！
外れました！
小さい文字もはっきりと刻印されています！
ロゴの裏側には魔女が使いそうな文字が刻印されています(+o+)
これの意味はわからないのですが、製造構造や品番を表しているものかなと思われます!(^^)!
ロゴが縫い付けられていた台座部分の糸処理もきっちりと裏から糸を出して、ボンドでしっかりと糸留めされています！
ヘリ返しもキレイです！
ここで表側の解体が完了しました！
ではここからはササッと裏地を解体していきます!(^^)!
まずは天マチを外します！
天マチの縫い代部分の隠し方も、、、
手間もかかるし、生地の取り率も悪くなるけれども、キレイに縫い代を隠せる作り方をしています！
裏地のポケット部分を見ていきます！
たいていどこのブランドもファスナーの内側の落とし袋部分に隠しタグ的なものがあります。
ありました！
こちらの番号で製造工場がわかるようになっています。
この白タグは本物の場合フォントはゴシック体で表記されます。
今回のこちらのPRADAのバッグもゴシック体で表記されていました！
あと気になる点といえば、ロゴくらいなので、ロゴを外します！
やはり裏側には魔女文字が刻印されていました！
これの意味がわかる方がいればコメント入れてもらえるとこんなに嬉しいことはございません(*´з`)
以上で今回のPRADAバッグの解体が全て完了しました！
もちろん今回のこちらのバッグは革職人目線で真贋してもしっかりと「本物」でした！
細部までキレイにしっかりと縫製されていて、手間暇かけて作られていることがわかりました!(^^)!
本物だったのでミキさん親子の関係もギクシャクせずに済みそうでホッと胸をなでおろしました！笑
PRADAバッグの解体の様子は明日新進工房のYouTubeにて配信致しますので観ていただけるとこんなに嬉しいことはございません♪
解体途中に突如メモリーカードを読み込まなくなったシネマカメラに呆然とする兄。
しかし、次の瞬間スイッチを押し間違えているだけだということに気づいて、、、、、
チャッ
チャッ
チャッ
チャッ
チャッ
p.s 喜び過ぎでしょ。。。疲
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