観てきました〜!
『シンる·ひま オリジナ·る ミュージカ·る 明治座で逆風に帆を張·る』(長い…)
るひまを観ると年末だな、と感じるのも10年の実績ですね、すごい。

 
 
毎年恒例のお祭り騒ぎのテンションはそのままに、「本気でミュージカル」もほんとに本気な仕上がりでした。
日比谷ヒューマンズの素晴らしさはもちろん知っていたけど、普段ミュージカルのイメージがあまり無い方々も素晴らしくて、やはりプロって魅せ方含めてすごいな、と思いました。
 
1部のお芝居は、鎌倉幕府創設のお話を源頼朝と北条義時を中心に、ifを交えて描いたミュージカル。
冒頭シーンで、灰黒い布を被った数名が幼子を奪うので、エリザベートのとろろ昆布たちが、長女ゾフィーちゃんを奪いに来たかと錯覚しました。源シシィ頼朝(全然違う)
 
年末の明治座るひま と言えば口上から始まるのが通例でしたが、不穏な音楽から始まるのはいかにも『ミュージカル』でそれはそれで楽しいですね。
いや、その前に鳩出て来てますけど。不穏な音楽の前に鳩。
そのまんまの意味なんですけど伝わる気がしませんね。さすがるひま。
 
お話自体はいろいろ組み込んであって、私は義経の破滅型のキャラクターが結構好きでした。
絶対幸せになれないマンってミュージカルに必要じゃない??(偏見)
源頼朝演じる内藤大希さんと義経演じる佐奈宏紀くんは以前もるひま別の兄弟役だったけど、その時もあれでしたね…るひまはきちんとあの兄弟が幸せになるまで面倒見てください。お願いします。
ラストは、あ!?そこにそれ繋げます!?みたいな感じでグフグフしてました。
お話がギュッと詰まっていて、結構観やすかったです。劇中のアドリブコーナーが少ないのは
ちょっと寂しいけど。義時とルマンド兄さんが頑張ってたので無問題。
 
今回は衣装や演出も好みで目福耳福……頼朝の髪型最高じゃないですか…?前髪、後れ毛、編み込みまで、よくぞデザインしてくださいました…。
鎌倉幕府創設の話なのに、金髪何人いた・・・?皆さんとてもお似合い。
あと木曽義仲(演:spiさん)の二の腕万歳。マントばっさーっ!の脇もありがとうございます。
 
2部はいつも通り、かつ、ボリュームがすごい。
あと日比谷勢が、自分たちが本気出すのが一番面白いって気づいてしまった感がありました。
もしくは演出·原田さんの壮大な謀かもしれない。
「5年後はお前もこっち側だぞ!」って数年前に言ってましたしね…
 
観劇納めが、るひま。
お祭り感と多幸感がすごくて、なんだか良い年を迎えられる気がしますね。

来年もよろしくお願いします。
アタタタタタタタタタタタタターーーーーーーッ!!!!
クリスマスイルミネーションが美しく輝く世紀末に行ってきました。イエス!マッスル!!


発表された時から界隈をザワつかせた
『ミュージカル フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳』

強すぎる原作と本気すぎる布陣で、これは観なければならない!と感じて飛んできました。日比谷のイルミネーション綺麗ですね。

夏に19世紀のフランスにいた人たちがいっぱい。
なぜ本気を出したのか。ありがとう、ホリプ○。

どんなものか全然イメージできないまま現地入りしたのですが、最初の1音聴いた瞬間からテンションぶち上がりました!!!

※本編冒頭なので、ネタバレしたくない方は飛ばしてください※


グランドミュージカル感と昭和感の両方を感じられるパワー!!俺たちのワイルドホーン最高かよ!!!

なんというか……大枠としては2.5なんですが、現在の「2.5次元作品」ではなくて、2.5と呼ばれる前の頃を彷彿とさせる、いい意味での「手作り感」がありました。
やりたいことはいっぱいあるけど、どんな風にしたら伝わるだろう?という試行錯誤を感じられて、なんというかワクワクしました!
実力とお金はしっかりしているので、それはもう、すんごい仕上がりでしたけどね??

アンサンブルチームが素晴らしくて、彼らが世界を作り上げているのがとても伝わって来ました。
『北斗の拳』の世界を観客が自然に理解しているのは彼らの力が大きいなぁとしみじみ。
ミュージカル観ると「アンサンブル」と呼ばれる方々の圧倒的な力をいつも感じるけど、この出来立ての新作ミュージカルにおいては、とくに顕著でしたね。

そのしっかりとした土台に支えられ立つ、ストーリーを担う個々のキャラクターたちが強い(物理)

ケンシロウの大貫さん、映像で見て知っている気になっていたけれど、生で観る身体表現の迫力がすごかった!(王家のイズミルはほぼ踊ってなかったので)

そこにぶつかって(?)いく、筋肉に支えられた日比谷俳優たちによる圧倒的歌唱砲。

バリケード築くし、パージもする。黒王号は可愛いし、虎ちゃんはソーキュート。

目から耳からの情報量がものすごい。
なぜ名優たちが宙を舞っているのか、などという疑問は無意味。

アタタミュのすごいところは、これだけのパワープレーでありながら、涙を誘う深みもあって、私達がいま置かれている環境を思い起こさせるところ。

ちなみに冒頭のトキが、ケンシロウ、ユリアを中に入れる所ですでにグッと来てました。(早い)

1回しか観れませんでしたが、回を重ねる毎に熱量が上がっていくのはSNSなどでも感じたし、東京千秋楽で満員御礼が出たというのは、何よりの実績!

配信も購入済みなので、観れなかったWキャスト含め、アーカイブ期間中、堪能しようと思います!



ところで、結局呼称は「アタタミュ」で落ち着いたんですかね??「ふぉんす」も捨てがたいけど、私は密やかに半角の「アタタミュ」を推しています。

来年は地方公演もあるのでもっと盛り上がって行くんだろうなぁ!!
せっかく遠征したんだから、めいっぱい堪能しなくては!の精神で観に行ってきました。
オフ・ブロードウェイミュージカル『キッド·ヴィクトリー』

 


初めて行った浅草九劇は思った以上の「小劇場」で震えました。通常時でも100人くらいかと思えるサイズ感で、実際の客席は60席くらいだったかな…
この大きさで観ていいんですか!?と焦りましたね…。

私が観たのは〈WEST〉チーム
坂口湧久くんを観たかったんです…でも〈EAST〉チームも観たかった…どちらのチームにも好きな人がいっぱい。

アメリカ田舎町に暮らす高校生ルーカスは1年間行方不明となり、家に戻ってからもフラッシュバックに苦しむ日々を送っていた…

戻ってきた息子にはやく「元通りの」元気な子になって欲しい母
息子の目をまっすぐ見られず、曖昧な返事をし続ける父

ルーカスの今と、行方不明になる前〜その間が錯綜しながら紡がれていく。

出演者は9人だけ。時に町の人になり、時にルーカスと関わる人になり、不穏な音楽を紡いでいくのが、まあゾワゾワしました。

ずっとモヤがかかったような状態で進んでいくのが何とも引き込まれ、バイト先のエミリーとのシーンだけが安心できる箇所。
作品の作りとしてそうなってるけど、それはそのままルーカスの心理に連動しているのかな、と思いました。

個人的には、母親のアイリーンを見ると何とも言えないトラウマというか…自分の母親が似たようになった時期があったので、すごくザラザラした気持ちになりました。
今となっては母の思いも理解はできるんですけど、ああ言うのは理性では片付けられないものなので。

戻ってきたルーカスにとって、ただ「ルーカス」として話せるのはエミリーだけだけど、エミリーはルーカスに対して自分の子供を投影している節があるから、ギリギリのバランスで成立している友情。

そう考えるとルーカスの抱えるものは誰にも測れなくて、観客としてもじりじりと酸素を奪われていっているような感覚に陥りました。

語られていなかった1年間がだんだんと明るみに出て、少しは人間的な会話を出来る瞬間もあって、すこしだけホッとした瞬間に、ルーカスの、あのラストの振り向きで、全て持っていかれました…………

生きていると、「元通りになる」と言うことはあり得ない。生まれた種を認めて行かなければ、どこかが歪んでくる。

そう考えさせられる舞台でした。

ルーカスは、とても歌わず語らない主人公。
さらに出ずっぱりという、素人が考えても演じるのが難しいと分かる役どころ。

若い役者さんがルーカスという役にどう向き合っていくのか、今後も観てみたいな、と思いました。

あと単純にあの劇場サイズであれだけの歌と芝居を浴びれるのが贅沢すぎました…

ああいった小規模なものがそこかしこで上演されているなんて、トウキョウっていいなぁ…