料理は、苦手だった

得意ではなかった。


でも、やるのは、好きだった


でも、母が、キッチンを汚されたくないと、

私が料理することを嫌った


つくったものを褒めたりすることはなかった



なので、夜中、母が寝てから、そろり、そろりと、やっていたこともあった



結婚した夫は、食べることがほぼストレス解消


美味しいものが大好き


味にうるさい


出し方にうるさい


おしゃれなのが好きである



だから、結婚当初、


それはそれは、米の研ぎ方から買いてある料理本を片っ端から揃え、勉強しながら、

料理を作った。



健気である



夫に


嫌われたくなかった


喜んでもらいたかったのだろう



ブロッコリーの茹で時間や、

野菜の切り方のひとつひとつ


夫に、すごいねって、

きっと、褒めてもらいたかったのだ


若き日々。



その後は、

仕事と子育てとの両立が大変で、

料理が苦痛、、

になった。



がしかし、


義母が言った。


男は、胃袋を掴むのよ。




え?


意味がわからなかったが、


癒されるクオリティの高い手料理を

食べられる


ということが、男にとっては

魅力的なのだと。


家に帰りたくなると。。



義母さん、なにげなく、

やっぱり、すごい。



義母は、「ご飯作りだけは誰にも負けない

そう思って頑張った。」と、言っていた


学歴や育ちにおいて、

コンプレックスがあったが


だったら、

私は、料理でがんばる。

と、義母は家族のために

手料理をたくさん作ったのだと言う




気合いはいってんなー。




と、思ったけど、


よく考えたら、

その義母に育てられた夫は、

料理に対する採点、きびしー

のである。


なわけで、

私は必死だったのだ。



義母の影響力恐るべし。



夫が、


しょっぱい。


とか


ぬるい。


とか、


あのスパイスこのスパイスを私の料理にかけながら食べるたびにものすごい、怒りとストレスを感じた日々もあった



でも、

私には、3人の息子がいた。



息子は、

おいしい。


おいしい。


そう言って、

食べては大きくなってくる。


なんて、嬉しいことだろうと。



料理を作ると、


喜んでくれる。


大きくなってくれる。



その方程式が


私の心を和ませた。


料理をしている時間は、

楽しい。


ひとつひとつ、

ていねいに、


準備して、


少しずつ


形になっていく。



達成感と爽快感


これは、




私にとって料理は

今はもはや、

ストレス解消となった。








いまだに、息子を追いかけて作って、いる











 

 

 

 

 

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