日本の米国に追随する姿勢は、この半世紀以上全く変化がない。
今回政府が発表した「経済危機対策」は、G20 で米国が提唱した財政支出の目安「GDP比2%」を超えたばかりか3%に届く水準になった。麻生首相は、米国にとっては優等生! だが、所詮属国である。大した評価は得られない…。
自動車・家電産業は、この予算案が成立してもいないのに、「減税セール」をTVで流し始めているし、新型プリウスは1週間で10,000台を受注したという。
海外市場で売上げが伸ばせないなら、内需を喚起するのは仕方がない。ただ、内需拡大の必要性は90年代のバブル崩壊から言い続けられてきたことである。この間、政治家・役人がやってきたことと言えば、グローバル・スタンダードへの適合を目指すとの名目で、ひたすら規制を作り続けてきたことだけである。国内に閉塞感が出てくるのは仕方がない。
今回の財政出動は小渕元首相が11年に出した過去最大規模の対策の2倍(日経新聞)という。これで、景気は好転するとは思うが、農業・医療・教育における持続的な成長を喚起する財政支出というよりは、むしろバラ撒き花火といった色彩が濃い。花火が終わったその先に待っているのは、円安によるガソリンや食料品の高騰と増税かと思うと、目先の「減税セール」に踊る訳にもいかないが、自分だけこの恩恵(?)を享受しないのも…。合成の誤謬である。
以下は、今週の予測レンジ。
【ドル/円:98.50~103.50】
週足は、ほぼ寄引同事線となった。2週連続陽線を出した後での相場一服と言ったところか。転換線と基準線は、僅かながら転換線が基準線を下から上に抜いた。ただ、基準線が下向きになっているので、下押しの力がなくなった訳ではない。下値は、98.50~99.00がサポート・ゾーン。上値は、101.50~102.00がレジスタンス・ゾーンとなっている。上抜いた場合は、103.50前後までの上げとなりそう。相場が横這った場合でも、再来週には遅行線が週足の上に抜け出てくる。98.00割れとならない限り、押し目買いとみている。
日足は、99.00と101.00に挟まれている。日足ストキャスティックスが下向きになっているので、週初から下値トライとなる可能性が高い。99.00を下抜いた場合には、97.50前後まで下げる可能性を孕んでいる。ただ、その手前98.80辺りには強いサポートがあるので、これを割り込むかどうかが今週の鍵となる。上値は、102円乗せから買いに廻っても間に合いそう。
【ユーロ/円:128.00~133.00】
週足は、実体の厚い陰線となった。続落の可能性が高い。130.00前後のサポートが確りしたものかどうかを確かめに行くのではないか。下抜けた場合には、128.00前後までの下げとなりそう。上値は、134.00~134.50がレジスタンス・ゾーンとなっている。
日足は、5日移動平均線と転換線の下に潜り込んでしまった。両線が132.80前後に位置しており、これがレジスタンスとして機能しそう。ストキャスティックスの%Kが50%を割り込みそうなので、週初から下値トライとみたい。また、パラボリックが129.20に位置しているので、相場がこれに触れば戻り売りで攻めることになる。ただ、中期的にはユーロ/円高とみているので、買い場探しの局面でもある。
【英ポンド/円:142.00~152.00】
週足は、先々週の上げの後一服した格好である。基準線が150.10まで下げる一方で、転換線は139.30まで上げてきている。一目均衡表は依然として英ポンド/円の下げとなっているので、今週は下値トライとなりそう。下値目途は、5週移動平均線の位置する142.37辺りか。
日足は、146.00~148.00のレンジで揉み合っている。ボリンジャーバンドが縮小しているので、相場がいずれかの方向に走り始める可能性が高い。日足ストキャスティックスの%Kが%Dを上から下に抜いているので、下げる可能性が高いとみている。週初は、148.00或いは148.50を損切りに戻り売り攻めたい。
【豪ドル/円:68.00~74.00】
週足の転換線が基準線を下から上に抜き始めた。遅行線は週足の上に抜け出そうだし、ストキャスティックスは上げ余地を残している。押し目買いで攻めたい。ただ、70円割れとなった場合には、68.50辺りまでの下げを視野に入れる必要があるので、その場合は一旦買いは見送り、相場の反転を待ってから買いを建てることになる。
日足は、71.00~73.00のレンジで揉み合っている。一目均衡表は、豪ドル/円の上げの形となっているので、目先は相場が5日移動平均線=71.55を下抜けるまでは押し目買いで攻めることになる。