「一旦爆発しそうなドル/円」と思ったが、爆発したのはユーロ/ドル。
ユーロ/ドルの急落に連れ、ドル/円は急騰してもおかしくなかったのに、クロス/円の調整下げ(一部にはレパトリの動きとも言われている)に巻き込まれ、98.80超えを試すことなく、軟調に推移して越週してしまった。
さて、先週末の混乱したマーケットを見て、今週の相場をイメージしている…。
クロス/円の下げがレパトリの動きなら、先週末で終わったことになる。30日月曜の受渡日は4月1日となり、新年度入りするからである。自分の限られた情報網(網という程、人数はいないが)では、日本の企業年金は日本株から離れ、今後は海外投資を増やすとのこと。株式相場は世界的に軟調に推移することが予想されているので、要は、金利差を採りに行く訳である。これが確かな情報ならば、新年度入りとともに、クロス/円の下値を支えることになる。
先週末のユーロ/ドルの下げは、独財務相のユーロを懸念する発言を受けたものとされているが、それはともかく、次回のECB会合に向けてユーロ金利は軟調に推移するものと思われる。それに連れユーロ相場は軟調に推移することになろうが、現行の1.5%が一気に0.5%まで下がる可能性は低い。実質金利がどの水準に落ち着くかの分からないが、金利差の存在と、外需に依存する経済構造から脱却できずにいる日本経済を前提とするならば、ドル/円及びクロス/円での円安は続くのではないか…。
と、珍しくファンダメンタルズから相場を眺めてみたが、恐らく何の役にも立たない。相場は動きたいようにしか動かない。特に、自分の思った通りには殆ど動かないことは、自分が一番良く分かっていることである。他に良く分かっていることの少なさに時々愕然とするが…。
以下は、今週の予測レンジ。
【ドル/円:96.00~100.00】
週足は、先々週のヒゲの部分を埋めに行くことなく、むしろ、先々週の下げをほぼ取り返し陽線引けとなった。依然として、98円台半ばから後半に掛けての強いレジスタンスに跳ね返されているが、それでも引値は基準線=97.03と5週移動平均線=97.50の上に位置している。一目均衡表の形がドル上げに変化していないので、相場は下に引っ張られ易いが、それでも96.00辺りが確りしてきたようにみえる。
日足は、98円台半ばから後半に掛けてのレジスタンスの強さを印象付ける足となっている。反面、下値サポートは97.00と96.00が確りしてきている。従って、相場が99円台乗せとなれば101円台後半を目指す相場となるし、96円を割り込んだ場合には次のサポートである94.00前後までの下げとなる。
【ユーロ/円:126.00~132.00】
週足は、往って来いの強烈な足となった。今週は、上値は限定的なものに留まり、下値を試しに行くことになる。とは言え、下値も126.00辺りまでとなり、今週引値は127円台を維持するのではないかと思って(半分以上は期待して)いる。前回述べた通り、「相場が横這った場合、遅行線が週足の上に抜け出てくるまでには、今週を含めて、あと5週間の時間が必要である。ただ、この5週間の間、或いは、その直後に、2008年9月末に空いたマド=145.00前後を埋めに行く動きとなるとみているので、下げた所は買いで攻めたい。」
日足では、先週木曜の足に騙されてしまった。それはともかく、週末の引値は、5日移動平均線=132.22と転換線=130.93を下回ってしまっている。ストキャスティックスの%Kも急角度を伴って下げ始めそうである。5日移動平均線を超える引値が出るまでは戻り売りとみたい。先週述べた通り、「反落した場合は、128.00割れとなるかどうかが鍵。今週はともかく、125.00前後までの下げはいずれかの時点であるとみている。145円まで戻る相場と観念すれば、押し目のチャンスを待ちたい。」
【英ポンド/円:136.00~142.00】
週足は、上ヒゲが長く実体の薄い陽線となった。今週は、その上ヒゲの部分を実体で埋めに行く可能性もない訳ではないが、バイアスは下げとみたい。相場が、5週移動平均線=138.80を下抜き出したら注意が必要である。
日足は、転換線=140.07と基準線=138.25がサポート、5日移動平均線=142.22がレジスタンスとなっている。日足ストキャスティックスの%Kが%Dを上から下に切ってきているので、下げる可能性が高い。週足と同様に、138.00割れとなるかどうかが鍵を握っている。下げた場合は、中期的な押し目買いのチャンスとみているので、下値確認のサインを待ちたい。
【豪ドル/円:65.50~69.50】
週足は、上ヒゲがやや長いものの、実体を伴った陽線となった。下げ渋る可能性の高い足である。73円まで上昇する相場と観念すれば、今週下げたところは絶好の買い場になる。65.50割れはないとみているが、果たしてどうか…。
日足は、69円台半ばのレジスタンスに跳ね返された格好となっている。65.00~50のレジスタンスが今度はサポートとして機能するかどうかを確かめに行く可能性を孕んでいる。転換線=66.81と66.50がサポートとなっている。問題は、先行する雲が横這っていることと、日足パラボリックが68.52まで上げてきていることである。相場がそこに触ると戻り売りの地合となり、62円台半ばまでの下げを想定しておく必要がある。