内田樹著『昭和のエートス』を読んだ。

昭和のエートス/内田樹
¥1,680
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同氏がこれまで雑誌や月刊誌に寄稿した文章をまとめた書である。雑誌や月刊誌の編集者が出題する様々なテーマに、同氏のユニークな視点から光を当て、読者の思考を刺激してくれる。思考停止に陥っている自分にとっては、刺激的な書物だが、自分が思考停止に陥っていることは分かっても(これは本を読まなくても分かっている)、そこから何故か脱却できない。「人生は大いなる時間の浪費」と言い切った知人の言葉が、最近つとに頭を過ぎる。
思考停止に陥っている一つの原因は、やはり現在の経済状況だと思っている。「失われた10年」から漸く脱却しそうになった時に、この世界的な金融不安・信用収縮である。新しい時代の到来までには、「失われた10年」では済まないのかも知れない…
資本主義がパラダイム・シフトを経験した一つにベルリンの壁崩壊がある。ベルリンの壁が崩壊して、東欧の人々が資本主義社会に参入してきた時と、今の状況は相似している。勿論、相似しているだけで、世界経済に与えつつあるインパクトは、現在の方が大きい。
パラダイム・シフトが起きつつあることに相違ないのだが、新しい世界の形が見えてこない。資本主義に代わる経済体制が出現してくるとも思えないから、要は需要と供給の形が大きく変質することになるだけの話なのだが、その落ち着き先が見えてこない。見えてこないから、相場は乱高下し、トレンドらしいトレンドを形成することがない。いや相場は、乱高下しながら落ち着き先を見出そうともがいているのかも知れない。そんなもがきに、思考停止のまま参加してていいのかどうか。思考停止している自分には分からない…。


【ドル/円:90.00~94.00】
週足は、2週連続コマ足を出した後、先週は比較的大きな陰線となった。続落の構えとなっている。先行する雲との乖離が拡がっている点が気になるが、95円割れの相場が定着しそうな形になり始めていることは否めない。
日足は、ボリンジャーバンドが縮小し始めている。また、ストキャスティックスの%Kがやや上向きとなっているので、相場が上昇に転じる可能性を孕んでいる。94円超えの相場が出ると、96.00前後までの上げとなるが、96.00超えの相場は想定しない。下値は、90.90の直近の安値を更新すると、85.80前後までサポートらしいサポートはない。ただ、パニック的な売り(急落)となることはないとみている。相場は時間を掛けながら下げるとみているので、戻り売りで攻めたい。


【ユーロ/円:115.00~121.00】
週足は、陰線となった。ただ、引値では安値を更新しておらず、パラボリックには先々週から買いサインが点灯している。ストキャスティックスは20%前後で横這ってしまっており、機能しなくなっている。相場は、116.00~121.00のレンジに入ったようにも見える。
日足は、先週初の陰線からコマ足が4つ連続している。ボリンジャーバンドが縮小しているので、今週は相場が動きそうである。遅行線が日足の下に潜り込んでいることや転換線と基準線の位置関係からは、下値トライとなる可能性が高い。121円超えの相場が出るまでは、戻り売りとみている。


【英ポンド/円:130.00~140.00】
週足は、137.50前後のサポートを下抜けて引けた。上値トライとなっても、今後はこの137.50がレジスタンスとして機能することになる。その上のレジスタンス=142.60前後超えの相場が出るまでは、戻り売りにみえる。
日足は、ユーロ/円と同様に、週初大陰線を出した後、値幅は狭いものの、下値を切り下げてきている。ボリンジャーバンドとストキャスティックスの形からは、反転上昇する可能性もあるが、142円超えの引値が出るまでは戻り売りとみている。目先は、5日移動平均線が137.50辺りに位置しているので、これを引値で超えることができるかどうかが鍵となりそうだ。


【豪ドル/円:58.00~63.00】
週足は、先週の上げを帳消しにした陰線となった。ここ3週間は、57.00~64.00のレンジで高下を繰り返すだけで、方向感に乏しい格好となっている。
日足は、上記のクロス/円と同じく、週初の陰線の後4日コマ足となっている。ボリンジャーバンドが縮小し切っているので、今週は上下いずれかの方向に動く。61円超えの引値が出れば上げとなるが、64.00のレジスタンスを超えるかどうかは疑問。下値は、57.00を割れるかどうかが鍵を握っている。