J_JUN FRYDAY PARTY 2024 | あなたに会えてよかった

あなたに会えてよかった

思いついたままを書いてますので、批判等の類には 貴重なご意見ありがとうございました としか、申し上げられまん。基本的に私の思いを人様の意見で左右されることはありません。あしからず という事でご了承くださいませ。


数年前、ムスメが晴れの国へ大好きなアーティストのライブのために遠征した。
新幹線で一泊2日の旅。
ちょっと街をブラブラした後、そろそろ開場時間ということで会場に行くと人っこ1人いない…。
会場のドアに『本日の公演は延期になりました』の張り紙。
お昼頃にFCからお知らせが来てたもののブラブラしてたから見てなかったらしい。
延期の理由はヴォーカルの声が出ないというもの。
彼は喉のためにお酒も煙草もやらない、ファンは皆んな知ってる。
そんな彼が声が出ないんだから仕方ないと結局一泊2日あてのないブラブラ旅となった。
遠征費やらなんやら勿体無い気持ちはあっても責めたところでどうなるものでもない。
まずは治して、そしてまた会おうね!


さて、今回のJ_JUN FRYDAY PARTY 2024。
ジェジュンの体調不良がファンには事前に分かったものの公式には一切のコメントはなかった。
たぶんジェジュン自身に中止なり延期なりの気持ちはなかったんじゃないか、イベント中そう感じた。
ただ自身もちらっと触れてたのでスタッフとの間ではそんな話し合いは持たれたのだろうと推測はできた。
私個人としてはジェジュン側が判断して決めた事は受け入れるのみだった。
中止なら東京見物でもして帰ろう。
延期ならたぶん行けないけど、それはそれで仕方ない。
そんな気持ちでいた。

1月26日ジェジュン38歳のお誕生日。

古家さんからの事前の説明のあと、2階席後方から登場。
会場の通路をゆっくりと廻る。
私の1番近くに来た時、一回りも二回りも小さく見えた。
かなり辛そう。
たぶんステージ上でいつものようにはできない、代わりに近くで挨拶したい。
ありがたい気持ちとやるせない気持ちが私の中でスタートしてしまった。

ステージに辿り着いたジェジュンと結構な距離を取って立つ古家さん。
いつもとは明らかに違う、かなり無理したキャラ作りの古家さん。
ありがたいなあと思った。
ジェジュンに用意された椅子、クッション性のあるどっしり座れるものにして〜と思ったよね。
声が出ないとしきりに話すけど、その前に体が完全に悲鳴を上げてる状態に見えた。

いつかステージで倒れてスタッフさんに裏に運ばれるんではなかろうか…
頭の中の隅っこにはずっとそんな考えがあった。

喋っても朦朧とした感じ。
そして歌うために再び登場。
生バンドをバックに座ったままの口パクでも十分だと思っていたが、あくまで歌いたいと。

次元は違うが少々の体調不良なら仕事をしてるうちになんとかなってる事はあるにはある。
目の前にいるたくさんのファンは果たしてジェジュンの力になるのだろうか。
今すぐにでも横になりたいだろう、それくらい辛そうだった。

それでも意固地にさえ映るくらい頑として歌うと言い張るジェジュン。

『もういいよー』『無理しないでー』
あちこちから声が飛ぶ。

でもね、ちょっと待って。

ボロボロの状態でもやると言ってる人にそれはちょっと違うんじゃないか、確かに見てる側からするといたたまれないけど、この場を支配する権利はジェジュンにある。
もちろんもういいよって気持ちは私にもあった。
痛いほどあった。
でもそれを声には出せない。
歌手ジェジュンが歌うというなら、それを止めてとは言えない。
やんわりと制御しようとしてた大佑さんでさえ止めましようとは言えなかった。

どんな状況にあっても歌いたいジェジュン。
歌のクオリティは確実に良くないものになると分かっていても聴かなければならないファン。

魂で歌う。
何かが憑依したようになぜその高音が出せるのか。
萎縮してる肺と腹筋を精一杯使って、熱で奪われたタンパク質と沸騰した血液と水分、魂だけで制した人体。
だが、ひとたび歌い終わると明らかな虚脱がみられる。
また会場から制止するような懇願するような声が飛ぶ。
違うよ、私たちはジェジュンと心中するくらいこの状況に向かい合わなければならないのよ、そんなことを思っていた。

1部が終わって、お見送りをするという。
そんな事はしなくていいから横になってなさいよと思いながら、長い時順番を待っていた。
いつもようなライブ終わりの高揚感はなく、さりとて2部への期待感ももちろんなく、ただ不安というか不穏というか無口になるしかなかった。

ビニールの仕切りの向こうのジェジュンは小さく力無く座ってた。
私はガッツポーズで通り過ぎるしかなかった。

そして随分時間を押して2部。
始まりはやはり2階後方から登場。
解熱剤を使ったからと少しだけほんの少しだけ1部より声が出てる。
でもやたらと汗が出てる。
解熱剤で一気に熱が引き汗が出てる今だけは少し調子が良いがすぐに熱が上がってくるはず。
そしてその時は相当辛く苦しい。
が、時間的にその時が歌う時と重なってしまうんじゃないか。
なのに1部より曲数多く難易度の高い歌を歌うことを選択していくジェジュン。

僕の意志だから。

体を絞るように気持ちをふり絞るように、それでも強靭な心は折れない。

1曲歌い終わるごとに長い拍手が続く。
それでももういいよーって声がする。
見届ける覚悟を放棄するの?
目の前のジェジュンを否定するに等しいよ?
そして動画を撮らせての声が響く。
動画に撮って何が楽しいのか?
いつもよりかはずいぶん少ないとはいえ、かまってちゃんがこの状況でもいることに呆れた。
通常のライブやイベントでもこのかまってちゃんの横暴さで私のライブやイベントの感動度が左右されるのが本当に嫌でたまらない。

どんなに管理してても不死身の人はいない。
中止・延期になってもそれは逃げではないよ仕方ないよレベルの体調不良だった。
ファンへの愛だけと綺麗事だけではないとも思ってはいる。
悔しいと涙を拭い、太ももを叩いて、ごめんねとありがとうを繰り返し、それでも今この時にできる限りのあらゆることをやってくれたと思ってる。


ありがたさとやるせなさでスタートした私の気持ちはありがたさとやるせなさで終わった。

次はいつものように元気でピリッと辛口も叩きつつ取り留めのないお喋りと伸びやかな歌声に会えるのを楽しみに。
その時までお互い心身ともに健やかに。

38歳のお誕生日おめでとう🎂