Kindleで購入しました。
「理科好きな大人と子どものための科学マガジン」というコンセプトの隔月の雑誌。
去年もニセ科学を特集し、この号でまた特集されています。
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RikaTan (理科の探検) 2018年4月号
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特に私が興味を持ったのは以下の記事です。
■患者のための「ニセ医学」の傾向と対策(40ページ)
がん放置療法、ホメオパシー、幹細胞療法について詳細に、さらにニセ科学一覧としてオーリングテストなどが紹介されています。
オーリングテストは、フラクタル心理学創始者の一色真宇さんが、アースユニティという自己啓発セミナー会社の生徒として実践していたそうです。ハイヒールアセンション2という2012年のアクエリアス・ナビ刊の書籍に記述があります。
■トンデモ医学の波動医療って何?(52ページ)
波動医療という用語を「水からの伝言」の江本勝氏(故人)や内海医師が提唱しています。波動測定機器というものが100年前からアメリカでありました。その後継機器のMRAという"波動機器"を1989年から江本勝氏が輸入販売していました。
江本勝氏は2000年にフラクタル心理学創始者の宮崎なぎさ(一色真宇)さんの最初の著作である「輪廻する歴史」の推薦文を書いています。
宮崎なぎささんのプロフィールにもはっきりと「波動」の文字があります。
2018年現在は、この"波動機器"MRAに似たコンセプトの「波動機器」が2つ出ています。日本人医師らが開発したとするPRAと、内海聡医師らが推すロシア製のメタトロンです。
内海聡医師らはメタトロンの解説書籍を出しています。
私も読みましたが「原理を知りたがるような人にはおすすめできない」というあいまいな説明が繰り返され、科学的な話は特に書いてありませんでした。
「メタトロン」は、フラクタル心理学界隈では、目黒のスタットワークで1回1万円で提供されています。
これら波動機器に関しては、そもそも物質ごとに異なる"波動"があるのか、それを波動機器で測定できるのか、さらに波動治療器で治療できるのかという、何から何まで証明待ちの状態とのことです。この波動医療の懐疑記事を書かれた桑満おさむ先生(医師)は、そもそも"波動医療"についての論文すらほとんど世に出てない状況を示しながら、まずは"波動医療としてのエビデンス"を充実してほしいと述べています。
標準医療で使われるエビデンス基準Ⅰ〜Ⅵの7段階(Ⅳがa,b二種類)が記事で示されています。
私もメタトロン本を読んで、元になる医療理論から、ヘッドホン状のレシーバーで測定できる原理から、何も説明がないので、びっくりしました。
波動医療が確かなものならエビデンスを充実し、しくみを公開して特許をとれば堂々と商売できて、より世の中の役にも立つのでよいのではないかと思います。
フラクタル心理学協会顧問の川澄医学博士にも、波動機器やオーリングテストについての意見を伺いたいものです。
この記事では「人間の身体に個体差がある中で、医学を科学たらしめる姿勢」に関しても述べられており、細胞レベルの実験と疫学(統計的を多用した集団に対する医学的な研究)について説明があります。ニセ科学と戦うには科学的姿勢(特に数学や物理学ほど明確に再現できない分野の人たちの工夫の中身)の理解を深めることも大切でしょう。
■EMの2つの顔(86ページ)
EM菌についての科学性を問う記事ですが、その中で「ニセ科学は科学用語を使いながら科学的プロセスを経ない、科学とは似て非なるものです」との言葉が心に残りました。
フラクタル心理学に関しては、講師さんが科学と言い切っています。
https://ameblo.jp/glorious-fox-music/entry-12275481943.html
フラクタル心理学は
このようなことが分かる
しっかりとした裏付けに基づいている科学です。
内閣府所管一般社団法人
生涯学習開発財団ライフラーニングメンバー
と、国に認められておりますよ。
まず、ライフラーニングメンバーは国に認められているのか?
生涯学習開発財団のライフラーニングメンバーは、申請すれば誰でもなれます。
http://www.gllc.or.jp/llm/index.html
「ライフ・ラーニング・メンバーズ」に登録し、ご活用ください。どなたでもご登録できます。
ここに一般社団法人フラクタル心理学協会の名前はあります。
http://www.gllc.or.jp/llm/members/index.html
そのうえで財団が「資格認定団体」を審査するようです
http://www.gllc.or.jp/certified/index.html
良質な資格認定のために、第三者機関として審査をしています。
この認定資格一覧の、カウンセリング&セラピー分野に、NLPはあってもフラクタル心理学はありません。なので、認定されたとはいえないのではないでしょうか?
次、フラクタル心理学は科学か?
学会活動や論文はトランスパーソナル心理学会での発表が一件のみです。以前は沼田和子さんの発表も載っていたかと思いますが、今は一色真宇さんの一件のみです
一方でフラクタル心理学は既存の学問を大きく変えるとまで言い切っています。
http://www.taw.ac/whats-taw/index.html
今までの宇宙論、量子論などの物理学や、歴史や考古学などのさまざまな学問を根底から変えていく理論です。
この中で最も科学と言えるのは物理学でしょうから、そこで明確に数式でTAW理論を証明できたら、私もその素晴らしさを認めるところです。歴史や考古学に関しても、これまでの研究者の成果を根底から変えるのであれば、科学的にこれまでの歴史学の成果の問題点を論破しつつ、科学的に新しい理論を説明する必要があるでしょう。ですから、それがない現状はまだ科学とはいいづらい状況ではないでしょうか。
実験実証を繰り返し、論文を発表し、学者間での検証を経て証明され、認められたら素晴らしいのではないでしょうか。
講師さんたちはよくブログで「まず相手が正しいと思って受講すること」が大切だといいます。受講側はそうだとして、総額50万円を超える高額セミナーを提供するなら、送り手がその価値を証明、説明する必要もあり、その両輪によって、より商品性の高いセミナーを提供できるのではないでしょうか。
連絡はtaw.rikon@gmail.com
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