とても大きな砂漠の端っこの街
古い宗教の戒律を守って静かに暮らす人々に砂漠の向こうの大国シンの軍隊が襲いかかった
土でできた家は皆壊され、美しい眼の色の娘達はさらわれて、羊肉の串焼きを売っていた老人は殺された
谷に避難していた人々のもとに二人の旅人が現れてシン軍を倒す方法を教えた
翌朝街の人達のテントにシン軍が迫ったが大きな音ととも半数近くが消えてしまった
実はこの近辺は流砂の巣と呼ばれていて誰も近づかないところだったが、そこに水をまいて表面だけ凍らせて大人数が乗ったら壊れるようにしていたのだった
不気味がったシン軍はそれ以上近づかず、その間に街の人は隣の国に逃げてカシュは無人の街になった
タンジェの港には新大陸への大航海を控えた帆船が停泊していた
地中海の様々な国から来た商船で夜の港町はこれから大冒険を控えた人々の活気が満ちていた
「ドンッ!」
大きな物音がして街が静まり返った
大砲ぐらい大きな音だったが大砲の音ではなかった
少ししてバキバキッっという音がして何かが沈んだような音がした
人々が様子を見いこうとするとまた大きな音がして同じように何かが沈んだ音がした
船が二艘消えていた
急に沈んだようだった
松明を持った人々が集まると暗闇の中に見たこともないような形の真っ黒な船が浮かび上がった
先端が尖っていて鋼鉄で出来ているようだった
船員の中に先の大戦の英雄がいて小舟に飛び乗って近づいて飛び乗った
中で大乱闘があったが決着がついた
犯人は黒人の若き王で、新大陸に自分の国の人間が奴隷として送られるのが我慢できなくて残り少ない黒人を集めてこの船を作ったらしい
「くたばれ白人」
と王が叫んで船に火をつけると船は大爆発を起こして港の船も港町も吹き飛び全て消えた
南の島
近くに巨大な島国があり最近出来た王国が強力な軍隊を持っていた
巨大島国にある日黒髪の造船職人が流れ着いた
1万キロ以上離れた国から航海してきたらしい
巨大島国ではきしから500メートル以上船で離れることが出来なかったので驚いた
そして職人から造船術を学び、巨大艦隊を手に入れた

一方その頃南の島では二人の王が王位を争って島を二分していた
一人はとても剛勇な戦士、一人は賢者
ふたりとも国を思う気持ちは強かった
ある日攻めてきた巨大艦隊を前にしてもまだ喧嘩していたが、喧嘩している間に村人が殺されて怒った二人は手を組んで巨大艦隊を沈めた
それからその島は王のいない島になり、代々島で一番の剛の者と賢者の二人が大臣になることになった
そこは流氷に閉ざされた街
白夜の世界
厳しい環境でも明るく暮らす人々のところに海賊が攻めてきた
氷の海賊団ハインケル
船も武器もすべて氷で出来ていたが恐ろしいほどの硬度で鉄の剣を叩き折ることが出来た
しかし街には王国一の鍛冶屋がいて彼が作る武器だけがハインケルの武器を凌ぐことが出来た
鍛冶屋を殺すためにハインケルは攻めてきて人々に危害を加えたので町の人はおとなしく鍛冶屋を差し出すことにした
鍛冶屋は剣を一振りもってハインケルの元に投降するかに見えたが捕まる瞬間に剣を振り下ろすと周囲のものが全て燃え上がり、船も武器も溶けてしまった
起こったハインケルと組み合ったまま海に落ちた鍛冶屋はハインケルとともに死んで浮かんでこなかったが、今でも海のその部分だけは決して凍らず、熱湯が湧き出している
自転車の街があった
街の地面の高さが海面の高さが同じでどこまで行ってもまっ平らだったので、馬よりも最近見かけるようになった自動車よりも自転車のほうが速かった
少年マルチンは小さい頃から自転車が好きで、自転車でいつか世界一周をしたいと思っていた
15歳になったある日マルチンは旅の決意をした
書き置きを残して家を出た
何も持ってなかったけどなんとかなると思っていた
何日も何日も走って人間が全くいない夜も昼もない世界にたどり着いた
そこで出会ったドラゴンを怒らせて故郷の街が火の海になりかけたけど、大急ぎで自転車で走って戻ったマルチンがドラゴンの弱点の右ひざを攻撃したのでドラゴンは逃げ帰った
マルチンは今後はあまり遠くに行かずに自分の街を大切にすることにした
とある島国の話
とても洗練された石造りの都市があって栄えていた
世界中の島と貿易して、時には軍隊を送って支配したりしていた
その都市のある地域で10年前から悪い銀行家が支配していて、政治家も賄賂を渡されていてやりたい放題だった
10年前は昔支配していた貴族の一家に守られた幸せな地域だったが、当主が南海の大陸への遠征に参加して音信不通になってから、奥方が銀行家と親密になり、すっかり支配されてしまった

そんなある日、黒い外套にすっぽり身を包んだ紳士がやってきて、二人の大男とともに銀行家の家を襲い、不正な取引の書類を奪い街中にばらまいた
それを見て怒った町の人は銀行をぺしゃんこに潰してしまった
黒い外套の男は元当主が南海の大陸で出会った友人で、大陸を離れられない当主の代わりに待ちを救いにやってきたのだった
ある王国の港町
いつも海賊に荒らされて困っていたが、支配する貴族が強い軍隊を持たなかったのでされるがまま
海賊は対岸にある島国を拠点にしていて、その島は20キロほどしか離れていなかったので毎週のように海賊がやってきた
海賊の頭はたいそうな美男子で女子供には優しかったので人気があった
むしろ支配する貴族の方が残酷だったので、海賊の方が人気があった
そして頭は娘と恋に落ちたが娘は貴族に無理やり結婚させられて、怒った海賊が貴族を攻め落とし新たな王国を建てた
ここは地中海のとある島
3年前から海賊に支配されている
この島で昔から作られている美しいガラス細工が人気で、貿易の盛んな豊かなしまだったが、海賊が来てからは毎月金と食料や酒、若い女を納めなければ殺されてしまうので、島の人はビクビクしながら貧しい暮らしをして、娘ができても男の格好をさせていた。
そこに二人組の旅人がやってきた
腰に剣をさしていた
「スザンヌ」という娘を探しているらしかった
スザンヌは一人暮らしの美しい娘だったが
1年前に海賊にさらわれていた
若者たちは海賊を退治して娘を奪い返した
若者たちは実は娘と幼少時に生き別れた兄だった。