看護学生になってからは、電車通学も増えてきました。時間に余裕があったり天気が良ければ自転車通学もするんですが体調が悪い場合は電車通学をしています。


その日は朝から少し調子が悪く、デジャブ(てんかんを起こす前兆みたいな物)が起きたりもして居たので電車通学にしました。



(※デジャブは側頭葉てんかんを持つ方が、てんかんを発症する前に起こすサインです。皆さんも普通に生きて居て「あ!コレ夢で見た事あるかも」みたいな経験ありませんか?あんなのをよく経験してからてんかんに入ります。そして実際は冷静になってみると全く経験した事ないストーリーをデジャブしています。当時のデジャブの内容を後で見直すと、とんでもない内容でした。多分一時的に脳が混乱している状態なのかもしれません。そこから何か衝撃を受けるか受けないかで【てんかん】が始まるんだと思います。)



通学時間と言う事もあり電車内が多少混んで居て、立っている方も沢山居ましたが席もほぼ埋まっていました。

ただデジャブが起きたと言う事は今後てんかんで倒れる可能性もあるので、立ったままだとマズイと思い椅子に座りたくて僕はとりあえず優先席に座ったんです。


もし立ったままだと最悪の場合、自分の身長の高さからそのまま気を失って頭を、誰かの身体や、地面や金属棒、他にも可能性は色々ありますがそんな所に当たったら大変な事になります。てんかん患者って一見すると本当に普通の人だし、むしろ健康な人以上に健康的に見えたりもしちゃうから本当に大変なんですが実はメチャクチャ管理が大変な病気なんです。

↑最近の写真ですけど、あまり病人って感じしないですよね。むしろ元気そう?

てんかん患者さんや障害者手帳を持つ方にも、見た目は健康そうでも実際は大変って方が多いみたいです。


優先席に座って、しばらくしてから急に目が覚めました。目的地を越えてしまって居たので多分軽度の【てんかん】を起こしたのか自分では当時よく分からなかったのですが、とりあえず目の前のご高齢の女性が怒っている声で目覚めたのだけはしっかりと覚えていました。


「そこどいてくれる?!(怒)」


『え、あ!はい!!』


多分僕が優先席に居たのが邪魔になってしまったんだなと思い、直ぐに移動しようと思いました。










が!!!



これは【てんかん】患者なら100%分かると思いますが、てんかん発作を起こした直後は動きづらい!!痙攣してたなら尚更!

気絶してるから分からないし!今回はマネージャーとかスタッフさんとかが一緒に居た訳じゃないから状況もわからないし、僕はどういう気絶をしていたのかも分からない訳で自分でもまだ状況が把握できてない。


とにかく、このお婆ちゃんには謝らないといけないと思いました。


『あの、すいません。身体が動かないんです。』


「は?若いんだから動きなさい!」


コレには少しイラっとしたのを覚えて居ますが、今冷静に文章にしたら、お婆ちゃんが言っている事も分かる気もします。

状況が分からない人からしたら、いきなり「動けない」は意味不明かもしれないですよね。


『立ちたいんですけど直ぐ動けなくて。』


「じゃあどうやって乗ってきたの?」


『だからそういう事じゃなくて…』


「どいてって!」


『…。』


結構頭の中では我慢我慢でした。

ここらへんは後で何か色々言われたりヘルプマーク見せつけられたりして居たんですが、ほぼ内容は聞いていませんでした。

早く身体が回復して電車を降りて戻って学校に行きたいな、としか考えていませんでした。すると突然。



【あの、こっち良いですよ。】



目の前の優先席に座っていた女性が

僕に怒っていたお婆ちゃんに席を譲ってくれました。


「?もう!(怒)」


お婆ちゃんは譲ってくれた方にお礼も言わずに席に座っていきました。

目の前には座っていましたが一切睨まれたりもせず、むしろプイっと顔を背けている感じでした。


僕はその席を譲ってくれた女性にもお礼をしたかったんですが、その方も直ぐに別車両に行ってしまったのでしっかりとお礼はできませんでした。


たった数分の出来事なんですが【イラ】もあったり【優しさ】もあったり、朝の電車には色々あるんだなぁと思いました。


皆さん、優先席って見た目は元気そうでも実際は大変な難病や疾患や痛みと戦っている方が沢山います。優しさを皆で持って

生きていけたら良いですね☆

どんなマイナスもプラスに変えられる人生にしていこう\(♡∇♡)\





心が折れそうになる事はよくあるけど、そこで本当に折れるのか、まだ戦うのか、それが大事だと思ってます!