これも凄く気になっている方が多いと思います!
まず脳動静脈奇形は10万人に1人の難病なので、
ほかの病気に比べて患者も少ないです。
なので人によって治療法もかなり分かれます。

この記事では【脳動静脈奇形】を【開頭手術】した人間の話しだと思って読んで下さい。
(【俳優】という特殊な仕事なので、もしかしたら皆さんのお役に立てない可能性もあります。)

まず僕が入院したのが2019年7月20日、
手術をして退院したのは2019年8月18日、
つまり約1ヶ月になります。
この時期も僕は収入はありました。この翌月9月も。
多分10月もあります。

芸能界は一般職と違って給料が翌月に入る事はあまりありません。(少なくとも僕や僕の周りは。)
逆に当日に入る事は多々ありますし、基本的には2ヶ月〜3ヶ月後もあります。
これは事務所が悪いとかでは無く、そういう物なんですよね!

多分一般職の方も入院した月と翌月はお給料は頂けると思います!

ただ、問題なのは退院してからですよね。
未出血のカテーテル手術やガンマナイフ治療の場合は早ければ翌週には働けるかもしれません。
しかし出血後の治療であった場合は、もしかしたらリハビリや通院があるかもしれないので、直ぐには働けません(T ^ T)
開頭手術だった場合は確実に1ヶ月は安静期間だと思います。出血してたら尚更。
現に僕は未だお風呂から出ても10秒ぐらい目眩が止まらず、今も起き上がる時はフラフラしてまた座ってしまいます。走る事は勿論出来ず、歩き回れる距離もまだ少ないです(T ^ T)退院してからもうすぐ2ヶ月になりますが、こんな感じですね。

これだと、ほとんどの仕事は出来ない可能性が高いですよね。

ただ、これだけは芸能界の良かった所で、退院後にきた仕事は1時間以内に終わる撮影やインタビューでした。なので僕の場合ギリギリですが、生活出来ています。あと実家で父が助けてくれているので、これもかなり大きいです。

ただ病院へのアクセスや治療費、薬代、例えばたまにコンビニで何かジュースやおにぎりを買う事、仕事の交通費、これだけでも意外と中々のダメージになります。普段なら全然気にならない出費なのですが、退院後は僕は収入が激減したので、貯金から徐々に出している感じです。

退院後はコンビニでお弁当の様なモノすら買っていません。大好きなマンガも、何も買わない様にしてます。おかげで出費は入院前の、30分の1以上に減りました!収入はそれ以上に減りました。

なので、これから難病の治療に入る方、特に脳動静脈奇形を開頭手術する方で独身の方は注意してほしいです。ちゃんと貯金をしていてほしいです。
出血後でしたらそんな余裕はありませんが、未出血であれば治療に入る前に準備をしておいた方が良いです!僕の場合は実家があって救われましたが、本来なら一人暮らしで家賃や光熱費なども掛かりますよね。
病院代や入院費だけぢゃなくて、費用は退院後も掛かります。そして収入を得るための仕事にも直ぐにはいけません。

ここからは芸能界ならではの話になりますが、
僕は仕事を5つ以上失いました。
全てこの病がきっかけでした。
その中でも事実上の【クビ】が数個ありました。
言い方はそんな酷くはないですが、ようは
「撮影中に倒れられたら困るから出演しないで」
って意味かな?とも思いました。
それだけで無く、他にも決まっていた仕事が
突如無くなったり。
番組を終わらせますと入院中に連絡がきたり。
本当に悲しくなる報告が入院中に数回ありましたね。
全部別の仕事関係者から。

逆に、退院したら絶対現場に呼ぶからなと言ってくれたテレビプロデューサーさんや、
ラジオ番組のMCをやってほしいと連絡をくれたプロデューサーさん達が居ました。
その言葉にどれぐらい助けられたか。

ちなみに僕を切った企業さんや、番組にも怒りはありません。倒れられたら困るのも分かるし、入院中だろうがなんだろうが番組が終わる連絡をしてくる気持ちも分かります。そこは芸能界ならではだと思います。

一般職の場合はクビを切られるのかどうかは分かりませんが、多分切られる事はレアですよね?!
でも何があるか分からないのが現実です。

実際に僕もこんなに現状が変わるとは思いませんでした。ただ、この難病に掛かってから増えた新しい仕事や仲間と言う繋がりも出来ました。
これだけ弱ってからも、拾ってくれる人がいる、凄く暖かいですよね!!

今も毎日どうしようか悩み中ですが、日々頑張って生きていこうと思います。
ただ本当に難病と言うのは「病気」の怖さだけではない事を知って欲しくてブログにアップしました!!


ツイッターにも近況書いてます☆