これは勘違いかもしれないし、ただの夢かもしれないし、記憶違いかもしれない。
当時、脳動静脈奇形の開頭手術(頭皮を切り、頭蓋骨に穴を開け、脳の動脈と静脈をカットし、正しく繋げ直す手術でした。)をした後は、夢なんか見た気がしてなかったんです。
ただ、一日一日経過する度に
「あれ?あの声が聞こえたのは手術後か?手術中か?」
とか
「あの夢は手術後に見たんだっけ、手術中に見たんだっけ?」
と言う経験が増えました。
もしかしたら手術中では無く手術後に見た夢とか、聞いた声の可能性もあるので、そういう感覚でブログを見てください!
まず聞こえた声。
誰が言ったのか、本当に言ったのか、
それすら分かりませんが
男性の声で
「うわぁ。」(驚きの声)
「どうする。」
「絶対やる。」
と言った声が聞こえた気がするんですよね。
以前もブログに書きましたが、僕の脳動静脈奇形は手術前にCTや造影剤やMRIを結構な数撮ったんですよね。先生が本当に優しい方で、頭を開く前にどこを切れば一番切る範囲が小さいか、効率が良いか、安全か、などに凄く気を使ってくれる先生だったんです。忙しいハズなのに毎日ぐらいにSCUに来てくれて会ってくれてました。
手術前も、
「どこにあるか、どれぐらいのサイズかはちゃんと分かったよ!脳動静脈奇形はどれも凄く難易度が高い手術だけど、その中だとまだ難易度が低い場所だよ。後遺症が残る可能性もかなり低い。」
と言って僕を元気付けてくれていました。
入院初日に先生の話を聞きながらパニックを起こし泣いたり怒ったりしてしまった僕に気を使ってくれたんだと思います。
手術直前には別の先生からも
「頬骨と頰の筋肉をもしかしたら切ると言って同意書を書いて貰ったけど、切る可能性は低いから安心してね。」
と言って元気をくれました。
全ての先生や看護師さんに感謝しました。
そしていざ手術になったら、状況が変わってしまったらしいです。
MRIやCTや造影剤で何回もチェックしていたハズの脳動静脈奇形のサイズが思っていたサイズ以上にデカかったみたいです。
きっとその時は先生達もビックリしたんじゃないかなと思います。
効率や安全性を考え結局、頬骨と筋肉は切ったそうです。(僕は切る可能性が低いと言われていましたが、もし切られても全く問題ないと覚悟は決めていたので怒りも悲しみもありませんでした。ご飯は未だに食べづらいですが。)
きっとその時らへんに聞こえた声だったのかなと思います。
先生達も今日はAの箇所だけ切って、後日Bの箇所を切ろうか、とか
今日中に緊急だが全て終わらせてあげよう、とか色々話し合ったと思うんですよね。
その時の
「絶対やる」
だったんぢゃないかな?
と思っています。
僕は脳動静脈奇形と言う10万人に1人の珍しい難病に掛かりました。そして左側頭葉に脳動静脈奇形を発見されましたが特に影響がなかったのは「左利き」故に右脳をメインで使っていたから左脳側が脳出血してもダメージが少なかったんじゃないかと言われ、手術ではかなり精密にサイズなどを調べたハズの脳動静脈奇形のサイズが想像以上にデカかったりした。
凄く珍しいパターンの集合体らしいです。
しかし、これは僕だけに関わらず他にもこういう人はいる可能性があります。
でも安心してください。お医者さんはどんな状況になっても貴方を全力で守ってくれます。
そしてこの難病は10万人に1人と言うだけあって、同じ症状の方はほとんど居ないそうです。
同じ場所に脳動静脈奇形が見つかったからと言っても、年齢や性別や、利き腕などによっても状況が全然違います。
だからどんな小さな事も手術前に先生に必ず相談して下さい!!
今日は全身麻酔中に聞こえた声について書かせて頂きました。
次は全身麻酔中に見た夢について書かせて下さい!
今日も皆が健康であります様に!!