(10万人に1人の難病「脳動静脈奇形」に掛かり、現在は2週間ちょっと入院しております。
これは、いつもの治療中ブログとはあまり関係無いのですが何故か最近毎日同じ夢を見るんです。)

皆さん【ユウキガハラ】と言う場所を知ってますか?(勇気ヶ原なのかな?)
最近、毎晩この勇気ヶ原の電車駅に降ろされる夢を見ます。
(ここは実際の勇気ヶ原駅ではありませんが、これを真っ暗にして小さくした様な駅です。)

この勇気ヶ原と言う場所はそもそもドコなのか?
ですよね。

実は2013年の冬に栃木県の宇都宮市で
バラエティ番組の撮影がありました。
その撮影前日に僕は、俳優のKくんと宇都宮へ前ノリしました。18時ぐらいに到着して、その後2人で21時ぐらいまで居酒屋で飲んでいました!
すると、突然Kくんが

「明日撮影終わったら帰っちゃうんだし、今日中に宇都宮で一番有名な隠れ酒場的なの行かない?!」

と言い出しました。翌日も昼前には撮影始まるし本当は僕は寝たかったんですが、折角だしな、と言うことで2人で適当に外をウロウロしてました。
都心に比べると、飲み屋のキャッチも少なく、意外と静かだったんですよね。
(有名店やチェーン店は行くつもりが無かった。)

探し続けて30分ほど経過しました。
そこで小雨が降ってきたのでコンビニに寄って2つ缶ビールを買って、そのコンビニの屋根の下?で2人で缶ビールを飲みながらスマホで隠れ酒場とかを検索してたんですよ。

すると数分後に全く知らないタクシーの運転手に声を掛けられました。

「どうしたの?栃木の人?ホテル帰りたいの?」

みたいな感じで声を掛けられました。
僕達は状況を説明しました。

「あー。美味しい居酒屋ね。少し待ってね。」

と言い、運転手さんはタクシーに戻っていきました。その後1分ほど待つとタクシーの窓が開き、車内に呼ばれました。

「いい場所あったから連れてくよ!」

ただ、この時に僕たち少し嫌な予感がしたんですよね。

(あ、これボッタクリとか連れて行かれる系じゃないか?的な。)

なので、

「僕たち、今日お金あまり無いですからね。2人で1時間で1万円ぐらいの店しか行けないですよ。」

と言いました。
すると運転手さんが、

「あぁー。んー。足りるかなぁ?」

みたいな事を言いながらタクシーが発車したんです。そして5分ぐらい経ってからKくんがやや怒り口調で

「運転手さん。俺ら本当に1万円しか無いからね。タクシー代も高かったりしたら払えないからね。近場とかでも良いから安い場所にしてね。」

たしかにKくんの発言は正しいなと思いました。
もしかしたらタクシー自体がボッタクリかもと思って疑ってたんでしょう。

すると突然。

「ユウキガハラ。」

?!

タクシーに乗り込んだ時には確かに三人だったハズなのに、運転手さんの横の助手席に知らないオジサンが1人座ってるんです。

「ユウキガハラ。」

何回も勇気ヶ原の名前を言うんです。
正直Kくんと僕は酔ってたので、知らない人が居てビビるってよりも笑っちゃいました。

「え!おじさん乗ってたの?!見えなくてビックリしたわw」

爆笑するKくん。

「確かに!普通に三人だと思ったよね!」

僕も笑ってしまいました。
すると運転手さんが

「勇気ヶ原。行きます。」

と言い急に真面目になったんですよね。
なんかそれまでは少し言い方悪いけど、胡散臭そうと言うか、軽い人っぽかったんですが、急に大人しくなって真面目になったのはよく覚えています。(いま思えば少し怯えていた様にも見えた。)

それから更に10分ぐらい経ってKくんが

「トイレしたいです!」

と言ったんですが無視する運転手さん。
結局缶ビールも飲み干して、トータル30分以上タクシーに乗っていました。

(ただ未だに覚えている違和感として、運転手さんはさっきの一言以外、助手席の方と話をしないんですよね。Kくんも「トイレしたい」しか言わなかったんです。)

「ここ。勇気ヶ原。600円。」
(値段はハッキリ覚えてませんがメチャクチャ安くて1000円しなかったのは覚えています。)

「え!!安ッ!!」

Kくんと大ハシャギでした。
その後タクシーは帰っていったんですが、とてつもない違和感が。

まず、駅前に降ろされたが絶対に電車なんか走ってる訳がないであろう作り。
線路に木も倒れたり、ゴミとかも落ちていた。
そして何より木製の改札がボロボロでかなり汚れていた。

「Kくん、これヤバくない?隠し居酒屋ある?」

と言いKくんが携帯を出してくれましたが

「圏外なんだけど!!これ嫌がらせされたのか?!」

と怒り狂うKくん。
駅前にもマヂで何も無いんです。
まず照明?なのかよく分からない電信柱みたいなモノに電気が2つ付いてるのが、3本立っている。1本は壊れて電気が消えていた。
電気はそれだけ。

かなり暗いですが、さっきまではタクシーのライトがあったので見えていました。
が、タクシーが居なくなった途端に真っ暗。

そしていくら遠くを見ても店どころか、家すら一つも見えないんです。なんか山みたいな感じの場所です。

「Kくん、ウチらがウザいと思って運転手さんにハメられたのかな?」

「わかんない。とりあえず歩いて帰ろう。」

とKくんが言ってくれて、僕らは20分近く歩きました。本当に真っ暗ですが、スマホのライトで道を明るくしながら適当に道を進んでいたんです。

するとおばちゃんを発見し、僕達は速攻で声をかけました。

「すいません!ここ何処ですか?!宇都宮駅まで歩いたらどれぐらい掛かりますか?」

「ここ勇気ヶ原。歩いて帰れないよ。」

一瞬、聞き間違いかと思いました。

「え、遠すぎるって意味ですか?!タクシーとかって呼んでくれたりしますか?!」

「タクシーも来ないよ。人は来ないよ。」

「え?」

なんか、2人で目を合わせて
(このおばちゃんヤバい人かも。)
となり直ぐに逃げました。

今でも思い出すと怖いのですが、その時ぐらいには完全に酒が抜けてシラフになっていました。
ただKくんは体調が悪いみたいで、
もう外で良いから仮眠して朝になったら勇気ヶ原のまともな人を探してタクシー呼んで貰うか、戻って電車で帰ろう。と言う事になりました。

Kくんも僕もそこそこに疲れていたので速攻で寝ました。深夜の2時ぐらいに寝たんじゃないでしょうか。本当に地べたで寝ました。(普段なら車が通ったらどうしようとか心配になると思うハズなんですが、この時はなぜか少しもそんな心配をしませんでした。)

そして朝にとある声で起きました。

「大丈夫ですか?起きてください!」

なんと警察2人でした。

「、、、あ!!おまわりさん!!」

一瞬で目が覚めて嬉しくてKくんを探したんですが、Kくんが居なくなってるんです。

「誰か友達もいたんですか?」

と警察に聞かれたので、昨日の流れを全て説明しました。そこで色々衝撃的な事実が判明。

まず最初の衝撃は、
寝た場所と起きた場所が全然違う事です。
僕が寝た場所は電信柱も無かったし、人も居なかったし、車も通ってなかったし、家なんて全く無かったし、坂道だったのに全部が真逆になっていたんです。
電信柱もあるし、道も平道だし、少ないけど人も見えるし車も止まってる、家も見えるんです。

「僕パニックになってたのか?どうなってるんだ?!」

って感じでした。
そして次の衝撃は警察の方々に交番に連れて行って貰ってから聞いたんですが、
勇気ヶ原なんて場所は栃木には無いと言うんです。栃木県以外ならあるかもしれないけど栃木には存在しないと言うんです。
もう何が何だかサッパリでした。

次の衝撃は、その後タクシーを交番に呼んで頂きホテルまで行ったんですが30分も掛らなかったんです。むしろ15分〜20分ぐらいでついた気がしました。だとしたら昨日はどんな回り道をしたんだ?となりました。

そして最期の衝撃は、ホテルに帰ったら僕の部屋にKくんが居た事。
寝ていましたが速攻で起こして聞きました、

「おい!なんで一人で帰ってるんだよ!!」

「昨日タクシーで翔ちゃん降りてから部屋までタクシーで送って貰ったよ。」

「、、、え?」

話が全く、1mmも噛み合わないんです。
寝ぼけてんのかな?と思い、とりあえずKくんをまた寝かせて、僕も仮眠をしました。

そして起きてから改めてKくんに話を聞いたんですが、やはりKくんの中ではタクシーに一緒に乗った事までは覚えているそうです。
ただ「四人は乗っていなかった」「勇気ヶ原なんて聞いた事もない」「翔ちゃんだけ途中で降りた」と言うんですよね。
僕の知っている話と全然違うし、フザケてんのかな?と思い、やや喧嘩気味に話してました。

じゃあ僕は三人でタクシーに乗っている時、なぜもう一人が見えたんだ?
そしてなぜ勇気ヶ原と言う場所を知ってるんだ?
僕は誰と二人で勇気ヶ原を歩いて、誰と二人で眠ったんだ?
と、めちゃくちゃ怖くなりました。

今考えると、酔っ払いすぎて記憶違いしてたのかなー!なんて思ってます。
というのも、あまり深く考えすぎるとホラー感が増すし、今更事実は分からないし、何より証拠が一つもないから僕が間違ってたんだろ!と無理矢理思うようにしています。

ただ、最近入院中に何故かまたこの
【勇気ヶ原】駅前にいる夢を見るんです。

特になんて事はないんですが、ただ駅前に立っている夢って感じです。

この話は実は人生で初めて誰かに言いました。
なので、もし【勇気ヶ原】か【ユウキガハラ】を知っている方がいれば是非情報を教えて欲しいです。

(ツイッターもやっているので、良ければ仲良くしてやって下さい!)