今回はシベリウス の中で一番有名な曲「フィンランディア」についてお話しします。
フィンランドは、1917年にロシアからの独立を宣言しました。
フィンランディアは、金管楽器とティンパニの重苦しい響きで始まります。
この場面はロシアの圧政を表現しています。
その後の木管楽器、弦楽器の場面はフィンランドの人々の悲痛の嘆きの歌です。
その裏でティンパニがロシアの圧力を表現しています。
そんな中、トランペットのファンファーレがフィンランドの人々を奮い立たせます。
それでもロシアの圧力は続きます(ティンパニと長い低音か表現)。
しかし、戦いが始まります。シンバルが戦いの激しさを表しています。
そしてフィンランドの勝利!
喜び、安らぎの讃美歌がながれます。
最後はフィンランドの勝利を祝う歓喜の中曲が締められます。
この曲はフィンランドの人々の民族意識の象徴となりました。
ロシア政府はこの曲を警戒し、なんとか演奏をやめさせようとしましたが、タイトルを次のように変更しながら演奏をつづけました。
《フィンランドの春が目覚めるときの幸せな感覚》または、《スカンジナビア合唱行進曲》元々は歌詞がないこの曲に歌詞を付けて歌うようになり、フィンランドが独立国となった今でも第2の国歌として親しまれています。
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