6/17 おはクラ放送後の呟き | マーシー山本教授のゆるゆるクラシック日記

マーシー山本教授のゆるゆるクラシック日記

マーシー山本のお仕事の報告やクラシック音楽の豆知識をお届けします。

今回は超絶技巧で知られるフランツ・リストについて取り上げました。

リストが開拓した交響詩の分野についてもう少し詳しく解説したいと思います。


交響詩は、フランツ・リストによって開拓された新しい音楽形式です。

簡単に言うとオーケストラで物語や詩の内容のイメージを音楽で表現します。

 

古典派のように型式にとらわれず自由にな感性で作曲します。

多くは単一の楽章で構成されています。

 

伝統的な交響曲とは異なり、特定の文学作品や歴史的な出来事、

風景などを音楽的に描写することに焦点を当てて表現するのが特徴です。

 

聴衆に自由で豊かなイメージを伝えることが今までとは違う作曲技法です。
後世の作曲家リヒャルト・シュトラウスや国民学派などの

多くの作曲家によって盛んに交響詩は作曲されました。

 

その中でも国民楽派の作曲家達(シベリウス・スメタナ・ドヴォルザーク・ボロディンなど)の交響詩は、

自国の自然、伝説などを素材にしたのが特徴です。


交響詩は音楽の力を使って物語や感情を表現する魅力的なジャンルの一つとして、

音楽史上に重要な位置を占めています。

 

オーケストラ作品として重要な分野の音楽をピアノの魔術師と呼ばれたリストが切り開いたとは驚き‼️です。

 

今回の動画

https://youtu.be/rGGBhTJSWx4