雪の連休。

それまで、当たり前のように付いていた色が消され、音もなく無彩色の世界へ変わる。
降りだしは、いつも嬉しくなるのに、ある時点から逆転する。
白い物体が地球上に降り立ち、飲み込み、増殖していく。
まるで生き物のように。
冷血動物のように。
全てを覆い隠すように。
その様子を見なければ、「一夜明けて銀世界!」と喜べるのだが、過程を見ていると、あの白い生き物が怖くなる。
あんなに軽くてフワフワしてるのに、
サラサラと、どこかに流れてしまいそうなのに、
ジワジワと地面から伸びる命にのしかかる。
細い枝の上にも容赦なく。
重みに耐えかねて折れてしまうことも。
だけど・・・何て強いのだろう。
ピンクの薔薇も、沈丁花も、
精一杯しなって、その天辺を開けてしまった金木犀も・・・。
これらの青々とした葉っぱを見るたびに、強い意志を感じる。
雪を被り、一層鮮やかに見える緑の葉。
この緑が好だ。
そして、そこには何も見えないけど、雪の下でジッと息を潜めている命もある。
やがて白い生き物が消える時まで。

積もれば積もるほど、冬を生き抜く辛抱強さを感じずにはいられない。
咲くことだけ、それだけのために。
こんな強さが私にも欲しいな。

