去年は暮れになってしまったけど、もう一つの新年恒例もの




マスケロンのイタリアかぶれ-07syo






私は習い事が苦手なようだ。


子供の頃は、経済的にそのほうが母にとって好都合ではあったと、あとになって思ったりする。






小学生の夏休み、ある年は水泳を習ったり、またある年は絵画だったり。合唱もやったことがあった。


しかしどれもひと夏。




同じ町内の酒屋の娘さん、“アサギのお姉ちゃん”に少しだけピアノを習ったことがある。


お姉ちゃんがピアノをやっている、というだけで無理やり教えてもらったので、「○○教室」などという看板はどこにもない。


彼女も全くの趣味。


お向かいの同い年のYo子ちゃんと習いだしたものの、バイエルの10番ぐらいまでしか記憶にない。


そんな程度だ。








だが、書道だけは続いた。


小学3年から卒業するまでの4年間、徒歩2分ほどの書道教室に通い続けた。


字を書く楽しさ以上のお楽しみがあったから。




親の目の届かない場所にいる嬉しさ。


(帰りが遅いと、時々覗きに来ていたが)


待合室には、家では見られない少年マンガが読み放題。


墨を磨っている間もマンガは読める。


ちょっと書いて先生にチェックしてもらって、目当てのマンガを読み終えたら帰る。


そんな日曜日を過ごしていた。








その私がン十年ぶりに墨の香りを嗅いだのは4年前。


手始めに安物の書道セットを買ってみた。


でも一人で筆を持つのは、チョット勇気が要る。






そこで吉祥寺の行きつけの飲み屋に寄り、酔いも回った頃に「ジャジャ~~~ン!」と出してみたら、マスターを始め、意外にも何人か食いついた。




マスケロンのイタリアかぶれ-書道1
店の隅にセッティングしてると、酔った勢いで思いついた言葉や意味不明の文、ウケ狙いの言葉を書いては立ち去り、また別の誰かが座り、書き始める。






みんな結構好きなんだなー。




この店がフローリングでよかった。









そんなことから再開した書道。


また習おうとは思わないけど、年に一度の書初めなら気が楽。






横になっている一番最初のは、一昨年の書の一枚。

マスケロンのイタリアかぶれ-書道2





この年から行書体に挑戦。




「目標!」なんて、そんな大そうなものじゃない。


お正月、アルコール浸けの頭で思いついたまま筆を運ぶ。


それは、今年の書を見ればお分かりだろう。






トマト・・・私の好きな食べ物。


伊心伝心・・・イタリアを思う心とそれを伝えたい心。もちろん私の造語だ。




・・・これは今年は失敗!


来年またチャレンジだわ。


私の思う「勃」が書けるまで。




マスケロンのイタリアかぶれ-書道3







墨を磨る時は心が「静」(または「無」)になり、いざ筆を運び始めると、それは「動」のリズムに変わる。




流れるように、力強く跳ねるように・・・白い紙の上をステップする。


そしてリズミカルなほど、ブレスの場所も自然と決まってくる。無駄のない場所に。








歌っているようでもあり、


踊っているようでもあり、


絵を描いているようでもあり・・・






そんな魅力に、最近気づいた。


私が再開したいと思った理由かもしれない。