いてててて…
大野に付き合って結構飲んで
そのまま大野んちで雑魚寝したらしく。
「おはよ、会社行かなくていいのか?」
大野が爽やかな顔をしておれを起こすから
ガラガラ声で挨拶する。
「おはよ…」
「だらしねえなぁ。朝飯だぞ。」
あんなに飲んでたのにすげえな。
おれはちょっと無理。
もう少ししたら会社に電話して
半休もらうか…
重い身体を起こし用意してくれた
歯ブラシで歯を磨く。
冷たい水で顔を洗うと少しはシャキッとする。
「昨日はあんなに飲んだのに大野は大丈夫?」
用意された朝飯を前に聞いてみた。
茶碗に飯をよそいながら大野は
「一晩寝たら大丈夫だぞ。」
そう言っておれに飯をてんこにした茶碗を
渡すから
「いや、こんなに食えねえって。」
「二日酔いの朝こそたくさん食え。」
せっかく用意してくれたんだからな。
ちゃんと食べなくちゃな。
目の前にはしじみの味噌汁に海苔に納豆
厚焼き玉子にシャケとThe和食。
両手を合わせていただきますと言うと
あっという間に腹の中。
そんなおれを見て大野は大笑いしたんだ。
つづく…