タイムカプセル 11 | 向日葵のような笑顔〜黒い向日葵?〜

向日葵のような笑顔〜黒い向日葵?〜

櫻葉妄想ブログです。
時折まーくん愛を叫びます(笑)
腐要素ありなのでアラシックで
ご理解ある方のみどうぞ。


「空いてる?」

大野の店のドアを開けると同時に
声を掛けると

「お、珍しいな。」

ふにゃっと笑った大野が席を指差す。
松本と上着を脱いで座ると

「なかなか時間が合わなくてさ。」

「そうなんだよ、今日なんて奇跡に近い。」

カウンター越しにおしぼりを渡しながら
大野が

「松本が来たのなんて何時ぶりだ?」

なぁって言いながらおれを見るから

「忘れるくらい前なんじゃね?」

そう返してやった。
それを聞いて松本は

「そうだったかなぁ。まぁいいじゃん。」

目の前に置かれたビール瓶を掴むと
おれのグラスに注いだ。
カチンとグラスを合わせてグイッと飲み干し

「「くぅ〜。仕事後のビールはうまい!」」

ふたり、声を合わて言うと思わず笑顔になる。
今度はおれが松本のグラスにビールを注ぐと

「そういえばさ、同窓会のハガキ着た?」

松本が話を振ってきた。


つづく…