「んん…あさ…ん?」
俺は何処にいる?
ここは?
えっ…
隣で寝息をたてているのは…
「ん…さ…くら…いさ…ん。」
あ、相葉くん。
まさか。昨日?
しかも俺の腕枕で寝てるという。
「ごめん…なさい…」
長いまつ毛を揺らし上目遣いに
俺に謝る相葉くん。
「えっいや…俺の方こそ…」
肌を寄せ合いベッドの中。
潤んだ瞳で俺を見つめる相葉くんに
ズクンっと腹の底がうずく。
やばい…
「俺…櫻井さんのこと…すきなんです。」
夕べ言い放たれた言葉にズキズキする頭が
上手く反応できない。
手のひらで顔を覆いクルッと背中を向け
肩を震わす相葉くん。
俺はその細い肩を上から抱きしめて
「謝らないでくれよ。」
堪らなく愛おしさが込み上げる。
でも次の瞬間
「大丈夫…酔った勢いでしょ…」
寂しそうに一言呟くと急に起き上がり
「コーヒー淹れますね。」
散らばる服を拾い上げながらキッチンに
向かい
「先にシャワー浴びて下さいね。」
つづく…