コモンウェルス(Commonwealth)と参政権 | ムーミンのイギリス大学院留学ブログ

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現在イギリスの大学院に留学中です。イギリスでの出来事や英語の勉強方法について紹介できればなと思っています。

こんにちは、ムーミンです。

 

来週には大学の試験が始まります。

と言っても、2科目だけですし、そもそも仕事で携わっていた分野なので知識的には大丈夫かと。

問題は英語で表現できるかどうかなので、論文を読んだりして表現を身に付けるよう頑張っています。

 

さて、ムーミンが在籍している大学では、インドやスリランカ、パキスタンのほか、アフリカからの留学生が多い印象です。

一番の仲良い友達はスリランカの友達ですしね。

 

 

これは何故かなと漠然と思っていたところ、スリランカ等がコモンウェルス(Commonwealth)の一員であることが大きいようですね。

 

 

 

では、コモンウェルスって何ですか?ってことですよね。

 

これが今日のテーマです。

 

ロンドンでニュースなどを観ていると、たまに「Commonwealth」が話題に上がっていて、どういう意味だろうと考えたりしていたのですね。

 

ご存じの方もいるとは思いますが、ムーミンはイギリスに来るまで知りませんでした。

不勉強の身を恥じるばかりです。ガーン

 

 

 

コモンウェルスとは、日本語で「イギリス連邦」と言うそうです。

 

早く言ってよ、って感じです。

イギリス連邦なら、何となく知っていましたよ!てへぺろ

 

だって、Commonwealth を直訳すると「共通財産」ですもん。

イギリス連邦と訳すなんて分かりませんよね。

 

 

コモンウェルス(Commonwealth)とは、

かつての大英帝国を基礎とし、イギリスとその自治領、旧植民地を結ぶ緩やかな連合体のことを言います。

1931年にイギリス議会で成立したウェストミンスター憲章(Statute of Westminster 1931) に基づくもので、

カナダ、オーストラリアをはじめとして、

現在では53か国が参加しています。

 → 一覧はこちら

(画像:The Commonwealth

 

 

先に挙げたインドやスリランカ、パキスタンはコモンウェルスの一員ですし、

アフリカやオセアニアからの加盟国も多いですね。

 

 

4年に1回、持ち回りでサミット(Summit) が開かれているそうです。

(画像:Australian Institute of International Affairs

 

画像は、前回開催(2018年)されたオーストラリアでのサミットのものです。

 

 

 

コモンウェルスの加盟国は、幾つかの恩恵を受けています。

 

調べた限りでは、

例えばイギリスでの6か月までの滞在にはビザは要しない、

イギリスでの滞在許可を得ている場合の参政権の付与などがありました。

 

日本の参政権については、

憲法第15条において「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」

と規定されており、

これに基づき外国人への参政権は付与されていないとされているのが通説のようです。

地方参政権については議論があるようですが・・・・。

 

 

イギリスが置かれているこの状況は凄いことで、

Brexit に関する総選挙でもイギリスの滞在許可を有しているコモンウェルス諸国の方は参政権を有していたということですよね。

 

表現が難しいのですが、

かつては植民地として支配していた人々に対して、滞在許可を与えているという条件付きではあるものの、

自分たちの国の命運を担う一端を委ねるという。

場合によっては、重要な政策に関しキャスティングボードを握られてしまう可能性があると思います。

 

 

アメリカでの参政権は市民権を持っていることが条件のようなので、多国籍国家であることだけが理由ではないと思います。

これまでの長い帝国主義の歴史の中での流れなのでしょうが、

参政権を与えるというのは思い切ったことだな~と感じています。

 

 

ただ、移民政策を考えなければならないときに、階層的な受け入れの構造を持っているということは、上手なやり方だなと。

 

少子高齢化などの先進国病は、

イギリスもその例外ではありません。

 

移民政策を含めた国力の保持は、非常に重要な課題ですよね。

 

 

で、イギリスではコモンウェルス市民は優先的に受け入れますよと。

ビザや参政権などの面で優遇しますよと。

 

優秀な人材の確保に関しては、

給与や治安のほか社会形成への参画はかなり魅力的でしょうしね。

 

 

 

日本においては、

少子高齢化の現状を踏まえてもなお、憲法第15条を積極的に変えなければならない理由は皆無でしょうし、

イギリスのように選挙権を外国人(の一部)に付与することはあり得ないと思います。

 

隣国や他のアジア諸国との関係を見ても、

国内感情的にも、

イギリスのような政策を取ることは困難でしょう。

 

 

 

ほんと色々なことが勉強になりますね。

 

 

 

 

参政権などの他にも、各国との間で緩やかな経済協力を行ったりと、多方面で恩恵があるようです。

 

オリンピックのようなスポーツの祭典である「コモンウェルスゲーム(Commonwealth Game)」も、4年に1度開催されています。

 

前回は2018年にオーストラリアで開催され、

次回の2022年はイギリスのバーミンガム(Birmingham)で開催される予定です。

競技種目は陸上競技や7人制ラグビーなどがあるようです。

 

 

2022年にはムーミンは日本に戻っていますが、コモンウェルスゲームをネット等によって観戦したいなと思います。

 

 

ムーミンは、日本でのオリンピックもイギリスで観戦することになりそうですし、なかなかタイミングが良くないですねガーン

 

 

 

ではでは。

 

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3/Jan/2020