学者(特に公立大学教授)、専門家には世間に対する責任がある。

その方の研究や生業に多額の公費がつぎ込まれているのだから。

ワクチン関係の著作や、コロナワクチン関連の多くの発言で名高く、衆院厚労委員会に参考人としても出席された宮坂大阪大学招へい教授。つい最近、SNSで

「ワクチン接種後に心筋炎が発生するのか、そしてなぜそれが若い男性に多いのか、について明らかにすることが必要です。繰り返しになりますが、これはmRNAワクチン固有の問題ではありません。」

と発言された。mRNAコロナワクチンでの心筋炎発症頻度は他のワクチンと同等とする論文(1)を根拠にされたもの。

 

そこで、この論文を読んでみると、【Results】(結果)には

 

「COVID-19ワクチンでは,mRNAワクチン接種者筋炎の発生率は,〜

30歳以上よりも30歳未満で,1回目または3回目の接種者よりも2回目の接種者で,女性よりも男性で有意に高かった.30歳未満では、心筋炎の発生率は男性が女性の約10倍であり、30歳以上では男性が女性の約3倍であった。」

 

と記されており、さらに結論部分である【Discussion】(考察)には、

 

「mRNA COVID-19ワクチン2回目接種後の心筋炎は、臨床的に若い男性約1万人に1人の割合で発生しており、これは予想の約50~100倍である」

「COVID-19ワクチン接種後、ある種の集団が血小板減少症候群(TTS)にかかりやすいことが判明したように、ある種の集団(我々の分析では、男性性、若年者)は心筋炎にかかりやすい。TTSに対処する適切な戦略があるように,ワクチンの利点と害を総合的に考慮しながら,心筋炎のリスクを管理するために,男性,特に18歳未満の人に非RNAワクチンを優先的に提供するなどの妥当な政策が検討され得る.」

 

と書かれているのだ。

であるならば、宮坂教授自ら「一本の論文ではありません。この論文は過去の本件に関する論文を総まとめしたものです。」つまりメタアナリシスで信頼性がある、と言われているのだから、その結論分にあるように「COVID-19ワクチン接種後、男性、若年者が心筋炎にかかりやすい」ことを認め、男性、特に18歳未満には少なくとも現行のワクチン接種を中止するよう訴えるべきだろう。

 

それが学者の責任というものだ。

 

 

なお、既に北欧はそれを実行している(時事)。

(1)Myopericarditis following COVID-19 vaccination and non-COVID-19 vaccination: a systematic review and meta-analysis