新型肺炎との戦い。これは医療をどう守るのかの戦いだ(「新型肺炎の本質は」)。

医療者はその最前線に立ち、自分への感染の恐れとも戦いながら患者のために最善の努力を行ってくださっている。

我々がその方たちをサポートするのはあまりに当然。

 

ところが、昨日(3日)、耳を疑うような情報が信頼する弁護士から寄せられた。

なんと医療者のご家族にひどい差別が行われているというのだ。

「職員と家族に対するヘイトが凄くて、、、子供達が幼稚園、保育園から通園拒否されたり一般の方々からの目線が怖いです。患者さんの中にも〇〇病院に通院してる事を理由に会社勤めのご家族が出勤先から出勤停止を通告されてる方もいらっしゃいます」 とのこと。

某総合病院の技師職の方から寄せられた声だという。

 

どのように動くか、国会でも訴えていかなければと思案していたところ、日本看護師協会が記者会見を行って、

「現場の看護師や家族がいじめの被害に遭ったり、偏見にさらされている」

などと訴えたとのこと(WBS)。どうやら全国的な動きのようだ。

新型肺炎を怖がる気持ちはわかるし、感染を恐れる気持ちもわかる。しかし、私たち、そして子供たちのため(今回再流行している欧米タイプのウイルスは、若年層でも重症化するのが一つの特徴のようだ)に、イザという時に体を張って助けてくれる医療者(医師だけでなく、看護師、技師、そして病院で働く事務職や助手すべての方だ)を大事にしなくてどうするのか。私たちが彼らを大事にせずして、どうして彼らが私たちを大事にしてくれることを期待できるのか?

 

最近の日本は、大事なものであっても、少しでも自分に厄介が降りかかると思うと臆面もなく反対の声を上げる利己主義が横行している。この危機を乗り越えられるかは、私たち一人一人が、自分の中にある利己主義を克服できるのかにかかっているのではないだろうか。