眞子さまとのご婚約が延期になっている小室圭さんが,ご自身の母の金銭トラブルと報じられている件につき,説明文を公表した。

 

そもそも,親の問題であって,若い御二人の恋愛や婚姻とは無関係というのが今の世の中の原則だろうが,現実はそのとおりとならないことも多い。ましてやご皇族とのご婚約ということや,小室さんがまさに市井の方ということも相俟って,混乱した展開になっている。

 

それはさておくとして,小室さんの今回の説明は,弁護士の経験上とても納得のいくものだ。

その説明どおりであれば,今回のケースは,弁護士なら何度も相談されたり扱うことがある類型の事件なのだ。

男女が別れた途端,貢いだ金やプレゼント,果ては生活費として渡した金を返せ,と要求する。過去には暴力団組長が愛人に毎月渡していた金を返せと訴訟までしたケースもあった。

しかし,法的には単なる贈与であり,当然返還の義務はない。もし,小室さんの説明どおりであれば,トラブルというより,法的には通らない無理な請求をされたに過ぎない。だから,小室さんのこの説明はよく理解できる。
週刊誌報道などが一方当事者の意見のみを大々的に取り上げ,弱い立場の個人を追い込んでいく。時間の経過とアメリカに渡ったことで,小室さんはようやく反論の体勢を作ることができたのだろう。御二人の行方は御二人やご家族の問題であり,私などが何か申し上げるようなことではない。ただ,小室さんが,今回の事件に惑わされることなくご自身の人生を堂々と歩まれることを切に願う。