既に皆様ご存じの様に、千葉1区では自由民主党の門山ひろあき氏が3回目の当選を果たしました。
小選挙区では初当選という事で、喜びも一入であった事と推察されます。
一方で希望の党から出馬をしたたじま要氏は6回目の当選を果たしたものの小選挙区では敗戦。
通算では2回目となる比例復活での当選となりました。
こちらは終始”逆境”の中での選挙戦であっただけに、まずは当選を果たしてホッとしている事でしょう。
今回の千葉1区での選挙戦では85,000票という数字が一つの勝敗ラインでした。
この85,000票を門山、たじまのどちらの候補が獲得できるのか。
それが今回の千葉1区の焦点であった様に私は見ています。
まず門山氏の立場になって考えてみると、小選挙区で当選をするなら今回が最大のチャンスでした。
勝ったから何とでも言えますが、もし負けていれば次は候補者を差し替えられていたでしょうね。
つまり支部長交代が現実味を帯びていたと思われます。
であるだけに、今回の第48回衆議院議員総選挙は門山氏にとっては”乾坤一擲”の大勝負。
逆の意味では”背水の陣”でした。
それだけに今回は並々ならぬ覚悟をもって選挙戦に臨まれていました。
選挙区の夏祭り等にも精力的に顔を出し、有権者の声を聞いている光景を目にしています。
「あ~今回は本気で勝ちにきているな」というのが私の率直な感想でした。
「夏祭り」と言えば、元々得意としていたのは寧ろたじま氏の方。
たじま氏は初当選以後も毎年の様に選挙区内の夏祭りを精力的に回っていました。
『全国的な知名度は低いが選挙は強い』
たじま氏への私の評価はこんな感じです。
なので小選挙区でたじま氏に勝つというのは他の候補者にとってはハードルが高いこと。
簡単には超えられないハードルが千葉1区のたじま氏でした。
過去2回の選挙戦では何れもたじま氏が門山氏を約7,000~8,000の差をつけて勝っていました。
この差を今回の選挙戦で逆転するのは、当初の予定では厳しい感じでした。
しかし選挙戦を目前に控え、急遽たじま氏は民進党ではなく希望の党からの出馬が決定。
言葉は悪いですが、腐っても民進党は民進党です。
ネームバリューもあれば”組織票”も持っています。
他の選挙区はいざ知らず千葉1区に関して言えば、民進党から出馬した方が勝算はあったでしょう。
終盤よく追い上げ自力のあるところを改めて証明できましたが、最後は1,357票の差に泣きました。
勝負事に”たられば”は禁物ですが、今回は党利党略に間違いなく引っかき回されましたね。
しかも門山氏は69,927票、76,937票、82,838票と選挙の度に票を伸ばしています。
この結果は間違いなくちば自民党と門山氏に勇気と自信を与えてしまったはず。
今までであれば千葉1区はたじま氏が有利でしたが、今回の結果を受けてそうとも言えなくなりました。
年齢が近い両氏だけに、今後10年は両者による”一騎打ち”が続くのではないでしょうか。
■珈琲党■
across the border,take the coffee,
コーヒー持ってボーダーを、越えよう