◆都民ファーストの会
2017東京都議会議員選挙は都民ファーストの会、公明党、日本共産党が勝ちました。
その事については昨日のブログでも触れています。
今日からは各政党の今後の見通しについて書かせて頂きます。
本日は都議会第一党となった都民ファーストの会について。
追加公認の6人を加えて合計55人の当選者を出した都民ファーストの会。
選挙協力をした公明党の23人と生活者ネットの1人は”友党”ですから計79人の一大勢力に。
東京都議会も今回の選挙戦を受け相当に若返りました。
都民ファーストの会の55人の平均年齢は何と驚きの43.6才(※2017年7月4日現在)!?
2013年時の都議会議員127名の平均年齢は53.0才でしたから、約10歳近く若返った事になります。
この「若返り」という点だけ見ても今回の選挙戦の意義はあったと思っています。
しかしその一方で急激な若返りによって政(まつりごと)が上手くいかなくなる危険性もあります。
私は今までの自由民主党を中心とした都政が良かったとは思っていません。
特にこの1年は随分と自由民主党の”ドン”を巡って都政が混乱・停滞しました。
そのツケを今回の選挙で自由民主党は一気に払う事となりましたね。
がっ・・・。
ベテラン議員にはベテラン議員の経験とそれなりの良さがあります。
どうしても悪い部分がフューチャーされがちなので、ベテラン議員の良さがあまり伝わってきません。
これはハッキリ書いてマス・メディアが悪い。
中には”老害”議員もいるでしょうが、一方で調整能力や政策立案能力に長けたベテラン議員もいます。
今回の選挙ではそうしたベテラン議員が随分と落選の憂き目に遭いました。
よく世代交代した方が良いという言葉を目にします。
この点については私も同感です。
確かに国政も地方議会も少し新陳代謝をした方が良いとは思っています。
しかし急激な世代交代は政の混乱と停滞を招く危険性をはらんでいます。
この都民ファーストの会は言葉は悪いですが”寄せ集め”。
つい最近まで自由民主党や民進党に所属をしていた議員が多く在籍をしています。
今は小池ゆりこ都知事の下、一致団結をして都政の課題に全身全霊を持って取り組む事でしょう。
ただ”親分”である小池知事が転ければ大変な事になります。
一気に政局含みとなり、結束なんて無かった事になる事も十分に考えられます。
ここが公明党や日本共産党との最大の違い。
その時の風向きによって幾らでも転ぶ危うさをこの政党は常に抱えています。
私の予測では東京五輪2020までの3年間はそれなりに上手くいくと見ています。
しかし2021年7月の改選まで残り1年を切る五輪後は、またもや政局含みになるのではないでしょうか。
またそれまでに政治経験の未熟さから来る”スキャンダル”が飛び出す可能性も十分にあります。
特に週刊文春さんには気をつけた方が良いですね。
いつ”文春砲”が炸裂してもおかしくはありません。
この様に選挙には勝ちましたが、土台はグラグラなのが都民ファーストの会。
良い意味でも悪い意味でも創始者である小池都知事頼みの会です。
その都知事もかつては名うての”風見鶏”でした。
全ては小池都知事の双肩にかかっているのが都民ファーストの会だと書いても差し支えないでしょう。