◆都議会公明党
2017年の都議会議員選挙で最もパーフェクトな選挙戦を繰り広げたのが都議会公明党です。
23人の候補者を擁立し、23人全員を当選させたのですから正に100点満点の選挙戦。
大勝したのは都民ファーストの会ですが、強かな選挙戦をしたのは都議会公明党でした。
公明党が都議会議員選挙を数ある選挙戦の中で最も重要視しているのは有名な話しです。
”鉄の結束”を誇る公明党は、都民ファーストの会とは違って離党者が出る心配は99.9%ありません。
そもそも今回の都議選、党内部や支持者の中には楽観視する向きがあったのではないでしょうか。
例の公明党広報による”炎上ツイート”は、そうした楽観視ムードの引き締め策であった。
これはあくまでも私の仮説ですが、そう考えると全然悪い策では無かったんですよね。
あのツイートは良い意味でも悪い意味でも波紋や議論を呼びました。
またその矛先が自由民主党ではなく、日本共産党であったところがポイントです。
それでなくとも逆風であった自由民主党を攻撃するよりも、日本共産党を焚きつけた方が良い。
こう党執行部が考えても全然不思議ではありません。
わざわざ告示後という時期にツイートをしたのには強かな戦略があったと思われます。
その結果、日本共産党は直ぐに反論をし、公明党は一時的とは言えども風下に立たされました。
それが党全体、はたまた創価学会員の危機感と投票へと結びついたのです。
日本共産党が議席を2議席も増やした事は唯一の想定外だったかもしれません。
しかし自由民主党を大敗させ、都議会第2党の座を守り抜きました。
自由民主党は議席を34議席も減らし、遂に都議会公明党と同数の23議席に。
今までと同じ第2党でも、これまでと立場が大きく変わる第2党です。
何より東京都議会でキャスティングボードを握れますし、国政への影響力を強める事にも成功。
そう考えると山口なつお代表は失点が少なく、良い代表ですね。
決して派手さはありませんが、非常に堅実で実務派の良い代表だと思います。
これで次の衆院選でも公明党の支援無くして自由民主党は勝てないという事がハッキリとしました。
例のツイートは一種の”賭け”だったかもしれません。
その賭けに公明党は勝ちました。
そして今や国政・地方議会でも絶対に軽視できないのが創価学会員です。
創価学会を敵に回して勝てる日本の政治家は全国で見ても数える程しかいません。
今回は公明党をべた褒めしていますが、それくらいパーフェクトな結果を公明党は残しました。