【選挙回顧】総括東京都議会議員選挙 | 嶽正義 チバを盛り上げる!

◆総括東京都議会議員選挙

 

7月2日(日)は東京都議会議員選挙でした。

私は千葉県民になって5年ですが、その前は約1年半にわたって都民だったんですね。

ですから都民ではありませんが、少なからず関心はありました。

そこで今日より東京都議会議員選挙を私の視点から総括していきたいと思います。

どうぞお付き合い下さい。

 

■勝者と敗者がハッキリと分かれる

 

2017年の東京都議会議員選挙を振り返った時、一番に言える事は勝者と敗者がハッキリと分かれた事。

ここで言うところの勝者とは都民ファーストの会公明党日本共産党です。

一方の敗者は自由民主党民進党を筆頭とした都議会での野党勢力。

この結果により、まだまだ”小池旋風”は続きそうです。

 

■実質的な大勝利を納めた公明党と日本共産党

 

今回の東京都議会議員選挙で大勝したのは都民ファーストの会です。

獲得議席数から言っても異論を唱える人はほぼいないでしょう。

しかし私は真の勝者は公明党と日本共産党だと思っています。

では何故に都民ファーストの会では無く、公明党と日本共産党なのか。

本日はその点について書かせて頂きます。

 

■都民ファーストの会は良い意味でも悪い意味でも小池都知事次第

 

都民ファーストの会は、小池ゆりこ東京都知事の今後の動静如何によってはどうなるか分かりません。

今は世論の後押しもあって都民ファーストの会には追い風が吹いています。

しかし如何せん風向きというのはいつ変わるか分かりません。

”郵政選挙”・”政権交代”・”第三局”とここ数年、選挙の度に色々な風が吹き荒れました。

今は見る影もありませんが、かつての民主党(現民進党)だって政権交代選挙時は大勝ちしています。

その時の風向き次第で選挙の結果というのは如何様にも変わるのです。

ですから今回の結果が4年後にも続くかと言えば全くそんな事はありません。

当然、自由民主党だって2021年は捲土重来を狙ってくるでしょう。

もしかしたら都民ファーストの会自体、存続していない可能性すらあり得ます

それくらいこの政治団体は、小池都知事次第で如何様にも変わります。

 

■学会員と共産党員は裏切らない

 

私にはタブーが無いのでハッキリと書きますが、公明党と共産党の獲得議席に注目をしていました。

この両党は都議会議員選挙中に再び険悪なムードになっています。

 

「公明党広報」が公式ツイートで「汚い」「危険」「北朝鮮」と共産党を罵倒、物議かもす

 

私も公明党広報の公式ツイートを確認し、正直絶句しました。

公の広報でわざわざ煽る様な発言をするのかと驚いたものです。

皆様ご承知の様に、公明党は国政選挙よりも都議選を重視します。

自由民主党を見限り、都民ファーストの会と選挙協力に及んだのは正にその表れ。

それくらい公明党にとって都議会議員選挙というのは重要な選挙です。

案の定、この公式ツイートは直ぐさま炎上し、日本共産党が反論する形になりました。

 

事実無根なうえ、あまりに低レベル 公明の攻撃 小池氏が事実で反論

 

しかし面白いもので、やりあった両党は議席をそれぞれ1議席、2議席と伸ばしているんですよね。

冷静に振り返ってみると、これは都民ファーストを大勝ちさせない為の策略だったのではないでしょうか。

創価学会員と共産党員をフル動員する為の深謀遠慮がもしあったとすれば・・・。

5月21日に敢えてあのツイートをした事の整合性がとれます。

 

基本的に学会員と共産党員はどんな事があっても裏切りません

投票にさえ行ってくれれば、きちんと公明党と日本共産党が推薦する議員に投票をしてくれます。

更に危機感を煽る事で、今回は多くの学会員と共産党員が投票所に足を運んだものと推察されます。

これは私の推測に過ぎませんが、この推測が正しければ大した策士が公明党にはいますね。

 

国政に目を転ずれば遅くとも来年には衆院選が控えています。

自由民主党と民進党はこのままだと大敗する危険性があります。

しかし公明党と日本共産党は安泰でしょう。

今回の都議会議員選挙と同様に微増させる事も十分可能です。

選挙民の動向を見ていると、今のところ水と油の両党が票を減らす雰囲気は感じられません。

今や国政,地方問わず日本の選挙戦は学会員と共産党員を抜きにしては語れないのです。