3/8 21:00-22:30
少しだけ時間ができたのでいつもの場所にリベンジに。
前回は少し考えすぎだった。
ムキなってやってしまったので、殺気が魚に伝わっていたのが敗因かも。
まあ、実際に殺気を感じるとか言う意味ではなく、必要以上にアクションとかリトリーブに意識がいきすぎて不自然な動きになっていたのかも、ということだが。
今日はあんまり考えず気楽に行こうという事で、とりあえずルアーはスーサンに固定して適当に回って投げてみようという戦略。
ポイントに付くと、少し濁りが入り、流れもあって前回よりは良い感じだ。
しかし、ライズや流れのよれ等は無く、鏡面仕上げ。
あまり期待しないで、よそ事を考えながらキャスト開始
ダウンストリームで際攻め・・・藻が釣れた
ダウンストリームで際近くの明暗攻め・・・ゴミが釣れた
これらのアップストリーム版・・・何の引き抵抗も無くルアーが手元に戻ってくるだけ
クロスストリームでU字・・・何も起こらず
橋脚明暗・・・またゴミ
橋脚・・・橋脚の藻が釣れた
そんなこんなをずっと繰り返しているが、何も起こらない。
ああ、今日も駄目かな。
ランガンしていくと、ひときわ明るい場所があった。
飽きてきたので、ルアーの動きと中層の流れを再確認することに。
スーサンを投げ、チョイチョイとトゥィッチしてみる。明るいので動きが良く見える。
少し強めに短くジャークすると、きれいにヒラ打ちしてくれる。
何回かやってるうちに、何故だが忘れたが、アップクロスに投げ、同じようにすると、今度はアクションにまったく切れが無く、だらだらと首を振りながら流されてくる。
目の前2メートルのところでアクションを止めた瞬間・・・
人間って、交通事故の時など、衝撃的なシーンはスローモーションのように見えるというが、まさにそんな感じだった。
突如、スーサンの後ろから大きな口がぬーっとゆっくりと現れ、私に正面を向いてスーサンを吸い込もうとする。
あっ!シーバス!
と思った瞬間、スーサンが口の中に入っていった。
そのまま右に反転!
が、口を閉じずに反転してしまったので、スーサンは口からこぼれ出た。
その反転して口からこぼれるタイミングでロッドにコン!と軽い感触が。
明るい照明に照らされたシーバスの姿は60センチぐらいか。
その美しい横顔は、またゆっくり闇に消えていった。
その直後、また違う場所で小さいシーバスが反転
おそらくさっきのバイトで一時的に活性があがったのだろう。
その後、再び静寂が訪れる。
そんな姿を見てしまったので、またもや殺気モードに突入し、結局ノーバイト。
長年シーバスをやっているが、あんな明るい所の至近距離でしかも正面からバイトシーンを見たのは初めてのことで、興奮した。
あれでヒットしてたらしばらく寝付けないぐらいの光景だっただろう。
魚は取れなかったが、ものすごく勉強になった。
まず、明暗とかではなく、明るいど真ん中でのアップクロスからのトゥィッチで反応があった・・・これは予想外と言うか、あんまりやらないことだったので、やっぱりセオリーに囚われず色々やってみるべきなんだなと。
で、散々スーサンを泳がせた場所で何も起こらず、流されながらの中層で首を振らせて突然のバイト・・・バチパターンなのか? 確かにひったくるような反転ではなく、ぬーっと現れ、吸い込むような食い方をしていた。
しかし、その後、よりバチっぽい攻め方をしても何も無かったので、交通事故的リアクションバイトだったのかもしれない。
次に、バイトの仕方を間近で見れた。
目をつぶって、竿の感触だけだと、”ショートバイト”ということになるだろう。
ショートバイトって、イメージ的には口をそれほど開けずについばむ様に浅く食うというイメージだったが、そうじゃなくて、口は開けるけども、閉じる前に口から出てしまう時にどこかに当たるということなのか。
だとすれば、「ショートバイトを拾う」というのはナンセンスなのではないか。
コツンと小さい当たりが出た瞬間に合わせると掛けた!という気持ちになるが、実はそれで釣れる場合はそんなアワセをしなくても釣れていたのではないか。
「ショートバイトを拾って掛けてやったぜ!」って自慢気に書かないようにしよう。。。
もちろん、ハゼパターンなど、口を閉じた後に吐き出す可能性のあるゲームならアワセは必要だろうけど。
そうそう、書き忘れたが、今回はキャスバルではなく固めのゼファだった。
もしソリッドティップだったら、あの吸い込みの瞬間にもっと口の奥まで入り、フッキングできていたのではないか。
「バイトを弾く」というのは、そういうことか。
もしバイトを拾って合わせるということをするとなると、コツっというタイミングでは遅く、口をあけてルアーに迫ってきた水流の変化でアワセの準備をし、口に吸い込まれた吸引を検知して、コツ!が出る直前にアワセを入れなければならないことになる。
そんな感覚は超人じゃないと持てないだろう。私には無理だ。
もちろん、コツ!が出てから合わせるのは無駄ではないとは思う。まだルアーが口の中に残っているかもしれないし、口から出ていたとしても近くにいるので口の周りをスレ掛けする可能性もある。
ただ、コツ!というあたりは、口の中に入れることで出るのではなく、口の中に入れて、反転してルアーが口から出るタイミングで出る、または口に入れ損ねて反転の時に体のどこかに当たることで出るのだと覚えておいて損は無さそうだ。
ものの本などには書いていることなのだろうが、実際に目の前で見ると理解度が全然違うことを実感した。
いやあ、まだまだ勉強ですね。