G7広島サミットが終わってから一週間が経ちましたが、あなたはどのように評価されましたか?例えばアゴラという政権寄りのメディアがありますが、サミットは大成功などと評しています。一方で、長州新聞は『厳戒態勢下の広島では、全国から動員された万単位の警察官が兵馬俑のように市街地をふさぎ、G7のおかげで市民生活は麻痺して巷では非難囂々(ごうごう)である。「東京でやりやがれ!」といったところで東京とて警備で大混乱になるのはわかりきっており、本当にどこか人のいない山奥でやりやがれ! が広島市民の思いであろう。学校も休校、企業とて市内では身動きがつかず仕事にならない。なにもかもが規制され、通りを歩けば職質の嵐で、100万都市が数日間の辛抱を強いられたのだった。「被爆地・広島」の政治利用のためだけに――。こうなると、広島弁でいうところの「わりゃー、大概にせえよ!」の声が溢れるのも当然なのである。このG7にあたって、ふざけているのがアメリカで、オバマに続いてバイデンも大統領専用機であるエア・フォース・ワンで米軍岩国基地(トランプは横田基地に飛来)に飛来して、そこから目的地の広島まで米軍ヘリで移動するという振る舞いであった。その他の国々の首脳が広島空港に飛来したなかで、米国の大統領だけが正規の空の玄関口ではなく、属国に配置した自国軍隊の基地に直接舞い降りていく光景について、生中継しているメディアはどこも問題にすることなくスルー。というか、むしろ嬉々として実況生中継している有り様だった。そして、あろうことか広島平和公園に「核のボタン」こと米国大統領が常に持ち歩く黒色の鞄「フット・ボール」を持ち込むことについても問題にするところなどなかった。.....』と、後はお読み下さい。

 

 

 そして、問題なのはウクライナのゼレンスキー大統領を持ち上げて演説させて、広島の原爆による破壊とウクライナの都市の破壊を同列視して話すという被爆者を愚弄し、原爆被害者援護法まで貶めていくという米国の属国を剥き出しにしてのサミットはもはや何の意味があるのでしょうか?

 さて、今日は原爆資料の中でも希少価値がある「一握之灰 甲神部隊始末書」を再び4年ぶりに市川中央図書館で借りてきましたので、明日から数回にわたり、記事を紹介します。ちなみにこの著書は私の郷里の被爆者の方たちの事が書かれていて、井伏鱒二の「黒い雨」でも紹介されています。

 

2023年5月28日

船橋市海神:弓場清孝