1号機はペデスタルの問題ももちろん大きいが、原子炉建屋そのものが立っている事自体が不思議に感じる。今後の地震次第では上階の残りのスラブも落ちる可能性だって否定できないとコンクリートの剥がれやクラックを見ても素人なりに判断がつく。これは何度も取り上げているが、次の画像は昨年11月26日に規制委員会が1号機を視察した時の映像をスクリーンショットで私が取り出したものだ。

まず、上の画像は2階くらいだと思われるがコンクリートの角が脱落し、鉄筋まで露出している。仮に、ここに重要配管でもあったら破断しているだろう。この部分を3.11後に検証のためにハツリ工事を行ったとは思われない。単に地震により脱落したとなればコンクリート打設時の締め固め工法にも問題があったのかも知れないし、当時の生コンの品質も問われるべきだろう。

 上の画像は上階の映像からのものであるが、大梁と小梁の接続部で小梁を支える大梁にクラックが多く入っている。ゆえに今後の地震次第で残りスラブの落下も考えられる。

 下の図から想像してみて下さい。燃料プールには392本もの燃料もあります。

 スキマサージタンク室の表示が見えるところからしても、燃料プール側からの昇降とも考えられます。

 上の画像には柱のほぼ中心にクラックが見えますが、クラックというより、亀裂にも見えます。

 今日の最後にもういちど原子炉を支えている土台とも言えるペデスタル底部の画像を見て下さい。この状態で圧力容器が落下もしくは倒壊したら第二の大惨事が始まりますよ。

 

2022年10月3日

船橋市海神:弓場清孝