ウクライナでは戦争を止める気配も感じられません。私は日本政府も米国の意向に従い当然の如く止めさせる努力を一向にしていないのもその一因にあると考えています。この一因に繫がる事として日本はロシアに対しては北方領土返還を正当なものとして要求しています。しかし、日本が欧米諸国と足並みを揃えてロシアに対して制裁を強めれば強めるほど、北方領土の返還は遠のくばかりか、逆に今までの友好関係は崩壊の一途を辿るだけでしょう。

 ところで、今の日本の多くの人は「ヤルタ会談」の密約すら学習されていないと思います。これは中学校の歴史くらいでも触りとしても学んだはずだと私は思います。「ヤルタ会談」というのは第二次大戦の戦勝国が現在、揉めているクリミア半島で1945年の2月4日から行われた会談の事で、イギリスからはチャーチル、米国からはルーズベルト、ソ連からはスターリンが出席して行われました。

 この会談で主導の立場を取っていた米国が日本の降伏に欠かせないとして、ソ連の協力が必要とし、満州の権益確保、樺太南部と北方領土への侵攻、いわゆる対日参戦を認めたのです。これによって現在でも北方領土はロシア領となっているわけです。

 では、何故、沖縄のように変換されないかは、米国は米国で現在でも沖縄を始めとして日本各地に米軍基地を置き、領空も握っています。しかも、米国は第二次大戦末期には東京大空襲を行い、広島・長崎に原爆を投下し、地方都市を爆撃し、列車を射撃し、禁じられていた一般庶民を大量殺戮しました。

 そして、国際連合が設立し、日本には「敵国条項」が課され日本が将来にわたって不穏な動きをすれば、連合国はいつでも武装攻撃が許されているのです。この「敵国条項」に関して、れいわ新選組の山本代表が良く取り上げていますが、削除はされません。

 そして、今の日本には憲法によって「永久に戦争は放棄する」と明言化されています。今、日本が仮に戦争に突入したら間違いなく崩壊します。

 次に前総理大臣でもあった鳩山氏の話しも視聴されてみて下さい。

 

 

2022年6月6日

船橋市海神:弓場清孝