私はTwitter上においても広島・長崎に米国により投下された原爆は民間人も殺戮している点においても「犯戦争罪」であるという事を再三取り上げているが、此の事を理解される方は少ないのが実情である。東京大空襲や列車への射撃もそうである。それが理解されない訳は日本も満州や東南アジアなどで、それ相応の残虐な殺戮を行っているという米国などの第二次大戦の戦勝国の主張を理由にあげられるのが特徴である。

 しかし、これらの残虐な殺戮はあくまで、民間人が行ったわけでは無く、一部の軍部が行ったという点に他ならないと私は理解している。日本が降伏する前にヤルタ会談が行われているが、その時点では日本に原爆投下については協議されていないのも特徴だろう。この会談における主な内容は国際連合の設立とソ連対日参戦の他にドイツ及び中部・東部ヨーロッパにおける米ソの利害を調整することで、世界大戦後の「ヤルタ体制」と呼ばれる国際レジームを規定する事で、超大国主導の勢力圏を確定する事が目的であった

 が、日本に原爆を投下する旨は協議はされてはいなかったのである、但し、超強力な爆弾製造についてはスターリンには伝えられてあった。そして、この会談が米ソの冷戦の始まりでもある。(つづく

 

2022年4月20日

船橋市海神:弓場