ご存じの方も多いと思いますが、今回のウクライナでの戦争の一つの要因として私はワルシャワ条約機構とNATO(北大西洋条約機構)の問題が大きく孕んでいると考えています。

では、最初に1955年にポーランドの首都ワルシャワで相互援助と友好協力が目的で次の東欧諸国(アルバニア人民共和国、ブルガリア人民共和国、ハンガリー人民共和国、ドイツ民主共和国、ポーランド人民共和国、ルーマニア人民共和国、ソヴィエト社会主義共和国連邦、チェコスロバキア共和国、朝鮮民主主義人民共和国(オブザーバー)、モンゴル人民共和(オブザーバー))間で締結された軍事同盟で、NATOに対抗して作られたものだが、ベルリンの壁の崩壊を機に軍事機構を廃止、7月に正式解散に至りましたが、NATOはその後も東方拡大を続け、簡単に書きましたが、現在に至るという状況でしょう。もちろん、冷戦時代にはベトナム戦争などで多く血が流された事は言うまでもありませんが.

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(米軍による攻撃から逃げる子供たち)

(MPに連行される子ども)

 さて、ここから考えるのはワルシャワ条約は正式に解散したにもかかわらず、対するNATOは軍事拡大として東方に拡大していったという事実です。これには、1989年に地中海のマルタで行われたいわゆる「マルタ会談」において米国とソ連の会談で次の合意がありました。

 世界は一つの時代を克服し、新たな時代へ向かっている。我々は長く、平和に満ちた時代を歩き始めた。武力の脅威、不信、心理的・イデオロギー的な闘争は、もはや過去のものになった。
私はアメリカ合衆国大統領に対して、アメリカ合衆国と戦端を開くことはもはやないと保証する。

— ミハイル・ゴルバチョフ、ソビエト共産党書記長

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我々は永続的な平和と、東西関係が持続的な共同関係になることを実現することができる。これはマルタで、ゴルバチョフ議長と私がまさに始めようとする未来の姿だ

— ジョージ・H・W・ブッシュ、アメリカ合衆国大統領 

 

つづく

おまけ

 

 

2022年4月12日

船橋市海神:弓場清孝