昨日、読者の「あ*」さんが、私の生まれ故郷の人で広島で二次被ばくされ、帰郷されてからの事を少し書かれていたので、そのことを書いてみたいと思います。その前に重要なのが広島原爆が投下される前に建物疎開で広島市内に入市された「甲神部隊」と命名された部隊のことを少し説明しましょう。

 正式には、この部隊は「広島地区第24特設警備隊・中国32060部隊(甲神部隊)」で甲神というのは広島県甲奴郡と広島県神石郡との混成部隊のことです。現在は甲奴郡は広島県府中市に統合合併されています。神石郡は神石高原町と他の町名に分かれています。

 

 さて「甲神部隊」についてですが、私の郷里からは建物疎開として、200人以上くらいの戦地に赴任しない30代から40代くらいの人たちが、いわゆる原爆が投下される直前に召集され広島市に入市されたのです。これには消防団の人たちが多かったそうです。消防団というのは今でいえば、消防局の職員のことです。当時は地区を守る兵役の役目もされていたということです。

 入市後そして、帰郷後の「甲神部隊」については「一握乃灰」や「黒い雨」にも書かれています。(つづく)