今回の「黒い雨」訴訟は画期的な判決で、その主文・骨子を読んでも良くわかるものでしょう。さらに「内部被ばく」に踏み込んだ判決は今後の原発関連の被ばく訴訟にも影響が出ることは間違いないと思います。

             <主文>

 広島県、広島市の被爆者健康手帳交付申請却下処分をいずれも取り消す。県と市は、原告らに被爆者手帳を交付せよ。

 

 ただ、8月12日が控訴期限なので、政府・厚労省が(安倍政権)どのように出てくるかが、問題になるでしょう。安倍政権が米国の意向をくめば、反論してくる可能性があり、判決が無駄になる可能性も否定はできない。

 

 さて、広島での平和式典が8月6日にはコロナ禍においても縮小した上で行われる。例年通り、安倍首相が挨拶に広島入りをすると思われるが、この「黒い雨」訴訟判決を持ち出すかが、重要なポイントになると思う。判決に反対の意向なら広島入りを中止するかも知れない。

 

 いつもの事だが、挨拶文を読んで、さっさと引き上げるのか...

私が2015年に行った時もそうでした。

 

 犠牲者を前にして、このような、スタイルに出迎えをするのですよ。まるで、王様の出迎えです。

 つづく

 

 2020年7月31日

船橋市海神:弓場清孝