今日の東京新聞の社説が今回、衆議院本会議で与党など賛成多数で採決されてしまった「日米自由貿易協定(実質FTA)」を取上げている。

     

 内容は「日米貿易協定の承認案がわずか十四時間の審議を経て衆議院を通過した。政府は双方が利益を得たとの立場だが肝心の自動車問題で不透明さが際立つ。国益が守られたとはとても言い難い状況だ。...

 安倍首相は今年九月、トランプ米大統領と協定に最終合意した際、日米に利益があるという意味で「ウインウイン」と延べた。だが、日本にとっての「ウイン」が何を指すのか、審議を経た上でもはっきりした形が見えてこない。....日本は関税撤廃が協議の前提との立場だが、米国からそれを明確に認めた発言は聞こえてこない。...」(引用ここまで)

 ところで、昨日も本会議の動画をアップしましたが、賛成討論と反対討論の様子を視聴されてみて下さい。

 

討論では自民党の(山形2区)鈴木憲和議員が安倍首相が述べた「ウインウイン」を強調した上で「コメが関税撤廃・削減の対象外となった...」と言っています。先にも書きましたが、この鈴木議員はかって、TPPに反対した張本人です。

 

そして、一昨日ですがトランプ大統領がツイッターで次の発言をしています。勝手に想像して訳してみて下さい。

 どのように考えても「ウインウイン」ではありません。しかも、この協定は来年早々に発効されてしまう可能性が非常に高いのです。そして、4ヶ月後にどういう事になり始めるか、参議院で止めるしか残された道はありません。

2019年11月20日

船橋市海神:弓場清孝