前にも書きましたがICRP(国際放射線防護委員会)というのは公的な組織でもなく任意団体で、メンバーも医者ではなく原爆のマンハッタン計画に関ったような研究者が大半を占め、原子力利用のための被曝研究組織で最初は第一委員会が「外部被曝」を研究し、第二委員会が「内部被曝」を研究していましたが、1952年に第二委員会を潰しました。

 それは、広島や長崎の原爆投下後に、入市にされた人たちの人体への影響としての内部被曝を隠蔽したいという考えもあったからです。そして、1952年から、ICRPは、放射線防護や安全への投資に金が、かかる内部被曝を隠していました。日本の放射線影響研究所も、1989年に内部被曝の研究を一切中止した。隠すということは、ある人たちにとって都合が悪いから。内部被曝の深刻さを隠したいのです。

さらに、ICRPは都合のいい論文を集め、例えばチェルノブイリ25年記念で出版された本にも、ICRPの論文が300くらい入ってい

て、2011年に日本のある物理学者が内部被曝の論文を書きましたが、日本物理学会はそれを拒否したのです。いわゆる、学問体系そのものを、原子力ムラが牛耳っているのです。

参考↓

 

 

(つづく)

2019年3月6日

船橋市海神:弓場清孝