2012年東京新聞のミラーに掲載された「庭の池から命が消えた」は当時ブログ記事にしているのですが、改めて読んでみるといろいろなことも分るのです。これを投稿された方は私と同じ船橋市在住の方です。

       

 「庭の放射能の線量は人体には安全の基準内といわれているが、トカゲも今ごろになると暖かな日なたに出てくるのだが、まだその姿は一匹も見られない。土を掘り起こしても出てくるミミズも元気なく、毎年耕している庭とはどこか違うと思われてならない。土が死んでしまっているのだろうか・・・・」と書いてあり、放射能の影響として池の中だけではないことも書かれています。私はこの記事も参考の上、船橋市での空間線量の計測を始めたのです。

 ご存知の方も多いと思いますが、千葉県においては福島第一原発事故後の放射性降下物の影響は北西部の柏市、流山市、松戸市などにおいて多数のホットスポットが明らかになっています。船橋市においては、北部の小室地区やアンデルセン公園がありました。

 私も空間線量の計測に小室を始めとして市内の計測を行っていました。小室では駅前にホットスポット見いだし、環境保全課に報告し、清掃という名目で除染が行われています。

       

   

 生体に影響があるから、池のカエルは出て来ず、オタマジャクシも卵からかえらず、庭を掘り起こしてもミミズは元気なく、トカゲも出て来ないという状況は、放射性物質の影響と考えざるを得ないのです。

   

 2018/10/2

船橋市:弓場清孝