先日、朝日新聞に村山知博氏が書かれた「ハインリッヒの法則と原発」という社説記事があったが、原発労働災害、あるいは過酷事故に応用できるかどうかは疑問に思う。

「ハインリッヒの法則」とは労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというものである。

しかしながら、これが書かれたのはアメリカであり、法則名はこの法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ(1886年- 1962年)に由来している。彼がアメリカの損害保険会社にて技術・調査部の副部長をしていた1929年11月19日に出版された論文が法則の初出である。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

 

 先日このブログにも書いたが柏崎刈羽原発においては中越沖地震により3000箇所以上に上る様々な損傷事故や管理区域に海水の流入や放射性物質の環境への放出もある。さらに現在においても液状化問題を始め強風による外壁の剥がれなども起きている。

 これらが、人為的ミスによるものだとしても日本とアメリカでは無理があると言えないだろうか・・・

 

     

2018/5/6

元柏崎刈羽原発作業員・弓場清孝