日本は世界で唯一の原子爆弾による被爆国です。しかし、今回、2017年12月に授与された(核兵器廃絶キャンペーン・ICAN)ノーベル平和賞に対して反対の意を表明しています。

           

 では、核兵器禁止条約の核心となるベーリット・レイスアンデルセン・ノルウェー・ノーベル委員会委員長による”ノーベル平和賞”授与演説の中身を抜粋しましたので読まれてみて下さい。

           

 私が賛成した理由のひとつに下線の部分「広島と長崎への原爆投下は一瞬にして少なくても14万人の命を奪いましたが、その大多数は一般市民でした。(本当はその年に亡くなられたのは広島で14万人、長崎で7万4000人とされています。)広島は完全に破壊され、長崎の大部分は廃墟と化しました。しかし、広島と長崎における死は、1945年8月に終わりませんでした。犠牲者数はその後の年月にわたり相当に増え続け、生存者たちは今日なお放射線の影響により苦しみ続けています。」があります。

 いわゆる残留放射能による影響をノーベル平和委員会にて評価したからです。

現在の日本政府が、このノーベル平和賞に反対したのは、いわゆるアメリカによる”核の傘”の下にいるからです。

 

この授与式で演説された広島での被爆者のサーロー節子さんは「核兵器は必要悪ではなく、絶対悪・・」と言われ「核の傘の下も共犯者」と断言されています。まさにそのとおりだと私も思います。

(つづく)

2018/1/27

船橋市:弓場清孝