天体衝突あれこれ、、 | しろグ

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昨日世界中の人々を驚かせた隕石落下。
まさに火柱の神、インドラの矢というにふさわしい光景でした。

知られている限り隕石によって多数の負傷者が出た史上初の事例であり、リアルタイムで飛来が放映された、これまた史上初の例となりました。NASAの推定によると、直径はおよそ15m、重さは7,000t程度。とある報道では秒速30kmで飛来、と言ってました。

NASAが言っていたのは、この程度の大きさの天体が事前に地球に衝突することを知る術がない、ということ。。更に怖いのは、直径15m程度の天体が衝突してもかなりの被害が出る、ということです。


この度は亡くなった方はおられないようですが、1,000名程度の方々が負傷されたとか。お早い快復をお祈りします。また、衝撃波による空振で破壊された建物の壁や窓ガラスのせいで、夜の酷寒に苦しめられておられるとか、、、どうか無事に切り抜けていただきたいものです。

さて、今回の件で比較されるのが、ツングースカ大爆発とされる1908年の事例。直径60-100m/質量10万トンの彗星が上空6-8km上空で爆発し、半径約30kmにわたって森林が炎上、約2,150平方キロメートルの範囲の樹木がなぎ倒された、と記録されています。


強烈な空振によって1,000km離れた町でもガラスなどが割れる被害が出たそうな。ただし、この事例での公式での死者は0。負傷者も記録されておりません。余りに人里から離れ過ぎているためと、当時のロシアの政情不安のため、調査隊が現地に入ったのは13年後とのことです。

この爆発が起こったのは7:02amとのこと。実はこの爆発地点のほぼ真西にはサンクトペテルブルグがありました。もしこの彗星飛来がほんの少しだけ遅くて、ほんの少しだけ自転して、サンクトペテルブルグ上空で爆発していたら、この壮麗な都市は住民もろとも消滅していたでしょう。

そして、この日この時、サンクトペテルブルグにはレーニンがいたんですな、、もしそうなっていたら、20世紀から先の歴史はまったく違ったものになったかも知れませんね。。

で、次に(すみません……まだあります。。)、本当の本当に地球の様相を変えてしまった、とされる天体衝突と言えば、6,550万年前のチュクシュルーブの小惑星衝突でしょう。

直径10-15kmの小惑星が秒速20km程度のスピードで現在のメキシコ・ユカタン半島に衝突。衝突によって解放されたエネルギーは広島型原爆の10億倍。衝突現場付近のマグニチュードは推定11で、東日本大震災の900倍。発生した津波の最大波高は300m、、

地震、火山の噴火、大火災、津波、酸性雨、温室効果など、多岐に渡る災害が全地球規模で発生し、陸海空の隅々にあれだけ繁栄していた恐竜を始め、地球上の全生物の70%が絶滅したと言われております。それによって今まで恐竜たちの陰でごそごそするだけだった我らが哺乳類の先祖が大繁栄したのですが。。

もっと壮大華麗なのは、46億年前のジャイアント・インパクト説とされる衝突。火星くらいの大きさの天体が原始地球に衝突としたとされる説で、月が出来た理由を説明するものとして最も有力な学説です。


今回の隕石事件は、地球がいるところが決して安全ではなく、宇宙の自然現象と我々の生活は非常に密接なんだ、と教えてくれる事例でした。いやあ、怖いですねえ。。

青梅マラソンに思いを向けていたらおかしなほうに話がいってしまいました……どんだけ暇なんだ?……と言われそうですが、静かにしすぎて暇です。。明日の準備でもするか……

ではまた!