「水」は余りにも身近すぎて我々の周りには当たり前のようにあるが、宇宙全体から見れば極めて稀な物質である。水素と酸素の化合物だが、まずもって、宇宙には酸素が少ない。 化学式はH2Oなので、酸素1個につき水素2個という勘定だが、酸素の量は、それにしても少ない。
![Landscape and portrait ver. 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20090709/23/masatomo-s/df/49/j/t02200147_0425028410210675719.jpg?caw=800)
通常の1気圧での大気圧下の沸点は約100 °C(より正確には99.9839 °C )、融点は0 °Cという数字はお馴染である。ただし過冷却状態になる環境下では、99.9839 °C 以下の水蒸気も0 °C 以下の水も存在する。3.98 °C のとき最も比重が大きく、固体が液体より比重が小さい異常液体の1種としても知られている。
通常の気圧の下で氷の比重は0.9168。氷が融解して水になると、その体積は約11分の1減少する。そのため固体である氷は液体の水に浮き、氷に圧力をかけると融ける。これは多くの他の分子とは異なる水の特性であり、氷の結晶構造が水分子間での水素結合によりかさ高いものであることによるもの。
水は比熱容量が非常に大きいことでも知られる。反磁性の性質を示す代表的な物質でもある。強力な磁界に晒された水はそこから逃れるように動くことが知られており、旧約聖書の逸話にちなみこの現象を「モーゼ効果」と呼ぶ(正式な学術用語)。また、水分子の回転のエネルギー準位がマイクロ波のエネルギーに対応するため、水はマイクロ波を吸収しやすく、電子レンジはそれを利用して加熱をしている……
などと、机上のペットボトルの水を見ながら書いてみた。
お酒を飲み過ぎ、喉が渇いて仕方がないためである……
しかし、こうして調べてみると、水とは非常に不思議な物質だ。