レオンハルト・オイラー | しろグ

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Leonhard Euler。1707年4月15日 - 1783年9月18日。
スイスの数学者、物理学者、天文学者であり、数学にかけては18世紀最大最高とされる。
と書いたものの、今まで何冊か数学の通史、この人の本、ある数学者の伝記でのこの数学者への言及を読んでも、功績が余りにも広大無辺で何を書いたらいいのかよく分からない。

オイラーは人並み外れた記憶力と計算力を持ち、「人が呼吸するように,鷲が空を舞うように計算した」と評された。1735 年に右目、1766 年に左目の視力を失ったものの、研究を続け,生涯で 800 におよぶ論文を発表。彼の研究は、解析学、数論、代数学、幾何学などの数学分野にとどま らず,物理学などの分野にも重要な業績を残す。生涯で13 人の子どもをもうけた。計算をし,家族と食事をし, 孫と遊んで過ごすある日の午後,自宅で息を引きとった……



ほんの一部だが、彼の名前が残っているものは以下の通り。

オイラーの公式
オイラーの多面体定理
オイラーの方程式(非粘性流体)
オイラー路(オイラーグラフ、準オイラーグラフ)
オイラー線
オイラーのφ関数
オイラー数
オイラーの定数

この中で「オイラーの公式」について。
これは



というもので、指数関数と三角関数の関係を述べている。この公式は複素解析をはじめとする純粋数学の様々な分野や、電気工学・物理学などであらわれる微分方程式の解析において重要な役割を演じる。簡単に言ってしまうと、これがないと我々の生活がカラッキシ成り立たなくなる。。。ノーベル物理学賞を受賞しユーモラスなエッセイでも有名なリチャード・ファインマンは、この公式を「宝石」「数学において最も特筆すべき公式」と絶賛したと言われる。

ここでθ=πのとき



というオイラーの等式と呼ばれるものとなる。
この式は、全く起源の異なる数である円周率π(3.1415926535……)と自然対数e(2.7182818284590……)が、極めて基本的な数0(加法の単位元)、1(乗法の単位元)、そして虚数単位iと結びついていることを言う。ご存知の通りπとeは超越数と呼ばれ、小数点以下の数は永遠に終わることはない。このシンプルで美しく深遠な式は「人類が発見した最も偉大なものの1つ」とされている。

そう言えば、この公式、小説『博士が愛した公式』に出てくる。それと、オイラーだが、1980年~2000年にかけて流通していたスイスの10フラン紙幣にその肖像を見ることができるらしい。

こう聞くと昔々の大数学者もぐっと親しみやすくなる……