第3回公演の直前、私は悩んでいた。
当時、大学4年生。
公演後は教育実習、採用試験が待っていた為、髪も黒いままこの公演に出演した。
そんなことよりも、いよいよ現実と向き合わなければならない時期であった。
私の現実の夢は、教師。
親の影響もあったのか、小さい頃からの夢だった。
私は、大学卒業後は地元に帰るつもりでいた。ということは、家族に秘密にしていた劇団業も出来なくなることを意味していた。
東京に残って大好きな趣味を続けるか、大好きな趣味を諦めて地元に帰るか…真剣に悩んでいた。
客観的に言ったら、趣味と仕事を比べるなんて…と思うだろうが、それほどこの劇団業を続けたかった。
まだまだ男役ができる!
まだまだスポットライトを浴びることができる!
どんなに幸せだろう…
しかし、私は現実を考えた。
東京で社会人として本当に生活していけるのか?教師をしながらの劇団業。今までの学生の生活とは正反対。きちんと出来るのか?家族も地元に戻ると信じているし、私が趣味にしている劇団業は今はよくても、いずれ年齢的なもの等でやれなくなる。趣味が出来なくなった時、東京にいる意味は?果たして、東京に残ることが自分の人生にとって本当に正解なのか…自信がなかった。
舞台、男役はどうしようもないくらい好きだ。
しかし、結局私は、現実を選択した。
東京で20年後、自分が幸せに生活している姿がどうしても思い浮かばなかった。
だから、この公演で…
辞めることを決意した!!
それは、代表には事前には言っていなかったが、うすうす勘づいていたに違いない。
そして、私の第3回公演がスタートした。
Android携帯からの投稿