慶應 大君コイン 試鋳1 

 

形態 : 丸形穴なし銭 

分類 : 年代銭/試作銭 

サイズ : 直径 25mm、厚さ 2.8mm 

量目 : 8.5g

材質 : 金色金属 

お宝度:◎◎◎◎◎

作銭度:下 

 

 

 

 

慶應 大君コイン 試鋳2 

 

形態 : 丸形穴なし銭 

分類 : 年代銭/試作銭 

サイズ : 直径 25mm、厚さ 2.2mm 

量目 : 3.3g

材質 : 金色金属 

お宝度:◎◎◎◎◎

作銭度:下 

 

 

 

 

慶應 大君コイン 試鋳3 

 

形態 : 丸形穴なし銭 

分類 : 年代銭/試作銭 

サイズ : 直径 26mm、厚さ 2.2mm 

量目 : 5.2g

材質 : 金色金属 

お宝度:◎◎◎◎◎

作銭度:下 

 

 

 

 

慶應 大君コイン 試鋳4 

 

形態 : 丸形穴なし銭 

分類 : 年代銭/試作銭 

サイズ : 直径 25mm、厚さ 1.8mm 

量目 : 3.6g

材質 : 金色金属 

お宝度:◎◎◎◎◎

作銭度:下 

 

 

 

 

幕末、我が国が開国に踏み切ると

西欧列強との交易が始まりました

 

長年鎖国政策を維持して来た日本にとっては

海外文化や産業革新の波が怒涛のように押し寄せました

 

異国間の交易において、貨幣交換が行われるようになると

交換比率の関係で、我が国の金銀は

大量に流出することとなったのです

 

そんな中、勘定奉行小栗上野介主導の下で

旧来の貨幣制度を見直し

小判(万延)に代わる金貨の必要性から

試作されたといわれるのが

この、慶應 大君(徳川)コインと言われています

 

折から、慶応3年(1867)

フランス国パリにおいて万国博覧会が開催され

我が国からは、幕府と薩摩が出展することになりました

 

当時の日本は、幕末の混乱に乗じて西国雄藩が台頭し

幕府の権威は下降の一途を辿っていたことから

日本の執政者は幕府であることを内外に示すために

試作貨には、徳川の家紋、三つ葉葵と

発行年である慶応3年(丁卯)の年号が刻まれています

 

額面は、壹両(二文目二分五厘)とあり

外見上は、打製近代貨幣(コイン)を意識したデザインの

丸形金貨になる予定でしたが

試作に終わり、流通することはなかったようです

 

もしかして、幕府瓦解とともに

江戸城御金蔵から姿を消したと言われる

徳川埋蔵金は、この試作金貨だったのでは…!?

 

と夢を膨らませれば限がありませんが

その仮説は、ここだけの話として

 

当時、金銀貨の海外流出や

軍備の近代化、製鉄所等の産業に多額の投資をした関係で

幕府の財政は、ひっ迫していて

どれだけの手持ちが有ったかは怪しいところです